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石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」

2022 思いを受け継ぐ

ひらばる れな │ 2022.01.03

恵海さん、2022がはじまりました。今年もよろしくお願いいたします。

年明け、2年半ぶりに家族で実家に帰省しました。
食べて飲んで話して散歩して、その周りを子どもたちが常にドタバタと遊び回っている。
ゆるりと慌ただしいTHE お正月を過ごしています。とてもいいー。

そんな中、もうすぐ古希になる父から「書きためてきた文章がまとまったので、編集者の視点で読んでみてほしい」と、『子や孫に伝えたい 私の考えるこの世の真実』というタイトルのエッセイを渡されました。

書き出しには「世界が加速度的に変化している現在において 自分の存在意義に疑問を持ったり 漠然とした不安を感じるような時があれば参考にして欲しい」とあり、生きる目的、時の流れ、閉塞感、色即是空、人の魂、生老病死、理不尽な出来事、人生の達人などの見出しに短めの文章が綴られている。

たとえば、

信頼があればお金を得ることも出来るが お金で信頼を買うことは出来ないことを知る
人に何かしてもらうよりはしてあげるほう
人のために身体を使わないよりは使う方が自分の得るものが大きいことを知る
頭や身体は使えば使うほどレベルアップする

というくだりは「情けは人の為ならず」と人類に伝わってきた真理でありつつ、高度経済成長を第一線で駆け抜けた父が自身の実践知からも紡いだ言葉だなぁと響く。この数年、特に仕事を通じて「信頼」というものの本質に気づきはじめた自分にとって、まさにまさに、な一文。

それから2022年ぴちぴちの心に特に効いたのは「輪廻転生」の章で、

私が考える輪廻転生とは命が生まれ変わるということではなく
自分の遺伝子が子や孫など子孫に引き継がれることや
亡き人の思い出が生前接してきた人々の心の中に思い出として残されること
また生前取り組んできた仕事や意思が次の世代に引き継がれるということである
そしてこういう考え方をすると 人生においてどのように自分の役割を果たすかが大変重要になり
生きる目的や目標も明確になってくる

というところ。昨年母(私の祖母)を亡くした父は、死や人生について思いを巡らせる時間がたくさんあったのだろうし、その先に起こることへの気づきを共有してくれたのだと思う。輪廻転生のほんとうのところはわかり得ないけれど、私もこの考え方にとても共感するし、父のこの文章もそうした一部となるのでしょう。ちなみに続く「臨死体験」という章もイケてるのだけど、ここでは割愛します(笑)

父の文章には歴史・文化、脳科学や量子力学、スピリチュアルに至るまで、父の世界の見方やこれまでの学びの結晶がまぜこぜに盛り込まれていて、おもしろくて朝5時からネバーエンディング・ストーリーのバスチアンみたいになって夢中で読んでしまった。

読了後に気づいたのは、それぞれに込められたメッセージはとてもシンプルだということでした。

自分の人生の評価は終わる時に自分で○をつければそれで良い
自分の頭で自分の役割を考えてみよう
私たちが奇跡的に生きている今を感謝し
与えられた命のある限り明るい未来を夢見て前を向いて進めばそれで良い 
それこそが尊い

人生の目的はまさに今を生きることである
人生のそこここに生きている価値や喜びが潜んでいる
笑顔と感謝
ポジティブな心構えでそれらを顕在化出来る

上の2文は始めと終わりの章のまとめ部分で、どちらもやっぱりつながっている。それは私たち姉妹が子どもの頃から父母から受け取り続けてきたメッセージそのものでもあり、親元を離れて20年以上経ついま再びエールをもらったような気分になりました。

人とのご縁や命のつながり、それからもっと壮大な自然の摂理を意識して、点と点をつないで浮き出る無数の関係性を大事にしながら生きる。生きて生かされ生かし合うことに感謝して、今年も歩いていきたいです。

ぺちゃくちゃ交換日記
-都会と田舎でそれぞれ子育てしながら暮らす、ふたりのワーキングマザーの七転八倒な日常を綴る日記-

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交換日記は月のはじめと真ん中頃に往復する予定です。

研究員プロフィール:ひらばる れな

mazecoze研究所代表・編集長
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育会社にて障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。
ダイバーシティプランニングを行う「hullabaloo」代表、ソーシャルデザインのしくみをつくる「PReNippon」共同代表、ノウフクPROJECTファシリテーター、久遠チョコレート広報など、様々なプロジェクトを推進。

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