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石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」

好きを耕す

平原 礼奈 │ 2021.05.01

恵海さん、Terroir 愛と胃袋4周年おめでとうございます。お客さまとのよりよい関係性をつくるための「もっと、わたしたち」宣言、すてき!

先日、ある舞台を見て涙腺崩壊しました。出演者のほとんどは未就学児から小・中学生。娘の通うSHOW BALLET JAPANというバレエスクールの発表会です。
「好きを、いっしょに探そう!」をコンセプトに、バレエや探究学習を通して主体性と柔軟な発想を育てることを目指すこのスクールの発表会は、とにかくすごかった。

魔法みたいなプロジェクションマッピングや音楽や照明、ゲストダンサーさんたちが演出する夢のような世界観の真ん中に立つ子どもたち。踊るのがうれしくてたまらないのが伝わってくる輝く笑顔と、「え、本当にまだ小中学生?」と驚くほどに指先まで意識が通う表現力。“子どもだからこそ”というのはあっても“子どもはこのくらいでいいよね”という妥協は一切なく、人のもてる可能性を最大限に模索しながら先生方が練り上げてきた壮大な芸術でした。
コロナの最中、この舞台をつくるのにどれだけの苦労があったか。それを微塵も感じさせず、観客席や動線のすべてに行きわたる美しい心くばりに「表現する」ってこういうことだなぁーと、ただただ感服しました。

娘はというと、小学校入学と重なり不安定モード全開で、前日のリハーサルでは控え室に入るや大号泣。私が口をパクパクさせていると、先生が娘に寄り添い耳を傾け、私には観客席で見守るようにと。その後のリハでは落ち着きを取り戻して舞台で踊る様子を見て、ここに母の出る幕はない、それがまたすごいしありがたい、とこっそり泣きました。

親以外に信頼できる大人がいる。学校以外の安心できる場所がある、仲良しとはちょっと違う関係性の仲間がいる。そこに自分の好きがあるって本当に素晴らしい。これから先、バレエを続けるのかどうかは娘次第だけど、この夢のような舞台の登場人物になれた経験は、何年経っても娘に誇りを与えてくれると思います。

さて、「そろそろ楽屋行ってくる」としきりに言ってた(まだ習ってない)妹も今月からやっとリトルバレリーナに。発表会後、夜毎繰り返されるレオタード姉妹の終わらない舞踏会に母はもうお腹いっぱいなので、次のレッスンに送り出すのが楽しみです!

ぺちゃくちゃ交換日記
-都会と田舎でそれぞれ子育てしながら暮らす、ふたりのワーキングマザーの七転八倒な日常を綴る日記-

2021.05.01 ばる 好きを耕す
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交換日記は月のはじめと真ん中頃に往復する予定です。

研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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