卒園おめでとう! 東京にいた頃の保育園生活と仕事の両立は、思い出すだけで甘酸っぱい気持ちになるくらい「青春」だったなーとわたしも思う。東京を離れても、長男が東京で保育園児だった頃のハハ&チチ友とはSNSでつながっているけれど、いつも同志のような気持ちで見ているもの。かけがえのない戦友みたいなところ、あるよね。
さて、我が家は今年の冬から春にかけて、ずっとせわしない日々が続いています。
オフシーズンの冬を楽しもうと、2月は「Japa袋」と題して日本料理屋さんになったり、3月上旬は縄文時代に繁栄した八ヶ岳の縄文食材を取り入れた「縄文フレンチ」をお出しするなど、目一杯遊んでしまったからなのでした。
Japa袋では会席料理の流れの基本に沿いながらも、弊袋らしいユーモアのある演出を取り入れてどこをどう崩すか。縄文フレンチでは遺跡を管理される学芸員の方に取材をさせていただいて、縄文食材を学ぶところからはじまり、おいしさのうえに「食文化」と「演出」の両面から縄文を表現する、ということに挑戦しました。縄文フレンチは、自分でいうのもアレだけど、食文化という歴史と知性、演出のユーモアのレベルが非常に高くて、わたしとしては、ここまで来たかー!という想いです。
というのも、ハレの食のお客さま満足度には、おいしい技術のうえに「ものがたりと知性とユーモアのセンス」がとっても大切だとずっとわたしは思っているんだよね。それで、東京時代にしていたアラカルトをやめて、八ヶ岳ではコース料理にしぼって、おいしいの技術を高めていくことと、ものがたりと知性とユーモアの精度を高めていくことで、わたしたちは価値をつくり、合わせて価格も上げてきている。
実は「縄文フレンチ」は、八ヶ岳の遺跡や資料館などを巡るツアーの一環で、旅行会社さんから「縄文フレンチをランチでつくっていただけないですか?」とご提案いただいて、面白い!よしやってみよう!とはじめたものなのだけど、地域の歴史的財産を巡る知的な旅の企画で声をかけていただけるようになったこともまた、わたしとしては、ここまで来たかー!と感慨深く、声をかけていただけたこと、チャンスをいただけたことに深く感謝をしているのです。
今週末は、以前このコラムでも書いた「北杜シェフズバル2021」が開催されます。今回は例年のように清里を会場にしたイベントではなく、参加店舗を巡るスタイルで開催することになり、準備も大づめ! 今回、弊袋は焼鳥やモツ煮などをお出しする居酒屋「赤提灯と胃袋」になるんだよね。オフシーズン最後をしめくくるデッカイ遊びを思いっきり楽しみたいと思っています。
ぺちゃくちゃ交換日記
-都会と田舎でそれぞれ子育てしながら暮らす、ふたりのワーキングマザーの七転八倒な日常を綴る日記-
2021.03.15 エミ ものがたりと知性とユーモアと
2021.03.01 ばる 卒園とハハ友
2021.02.15 エミ 過去にとらわれず、成長を恐れず、歳をとる
2021.01.05 ばる おこだわり!
2021.01.15 エミ ご無沙汰してます! Twitter
2021.01.05 ばる 2021
2020.12.15 エミ わたしたちがレストランで在ること
2020.12.02 ばる 次の人たちに
2020.11.16 エミ 開拓者魂たちの気配
2020.11.03 ばる 紅葉と体験を探しに
2020.11.02 エミ 秋深まり、田んぼにのぼり⁉
交換日記は月のはじめと真ん中頃に往復する予定です。
つくるめぐみ代表
得意なテーマは自ら実践する「田舎暮らし」「女性の起業」「自由教育」。八ヶ岳ガストロノミーレストラン「Terroir愛と胃袋」女将であり、「自分らしい生き方」などをテーマとした編集・ライターでもあり、三兄弟の母でもあり、こどもたちをオルタナティブスクールに通わせている。「誰もが、オシャレしてメシ食って恋して仕事して、最期まで自分を生きられる、自立した社会づくりに貢献すること」を理念に活動。2020年より古民家一棟貸しの宿、棚田を愛でながらコーヒーを楽しむカフェ・ギャラリーも開業する。
→ Terroir 愛と胃袋