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mazecoze研究所、2019年の総括!

平原 礼奈 │ 2019.12.30
こんにちは。mazecoze研究所のひらばるです。 2019年も残すところあとわずか。 今年も色々あったなぁーと、1年を振り返ってみたいと思います。

ダイバーシティのミカタ

mazecoze研究所の2019は、大きな変化の1年となりました。 実は、3月頃に「3年続けてきたけど、これからどうする?」という展開になりまして、包み隠さず申しますと、突然にmazecoze研究所の存続が危ぶまれました(笑) そんな中で迷わず出てきたのは、「ダイバーシティに特化して続けていく!」ということ。 これまでもダイバーシティはテーマのひとつでありましたが、もっと横断的に、深く、おもしろく、ときにアカデミックに「多様性を探究したい」という思いが沸き起こりました。 そこからmazecoze研究所にとってのダイバーシティってなんだろう? と内省すること数ヶ月。たどり着いたのが、「mazecoze研究所 ダイバーシティのミカタ」です。 こちらに詳しく書いております。
About
mazecoze研究所は、「あなただけの自由を後押し」するために、多様な人生を切り拓くダイバーシティのミカタ(見方、味方)を探究・シェアする場。 人生をもっと自由にする視点を発信したり、新しいつながり方を実験したりしていきたいと思います。 運営体制も新たに、9月から再び走り始めました。 あーだこーだしている間に記事の制作が止まった数ヶ月。救われたのは、絶えずここに訪れてくださる方がいたことでした。 初めてGoogleアナリティクスの使い方を知るとともに、記事を見てくれている人がたくさんいることを知り、とても勇気づけられました。 本当にありがとうございます! ご厚意でmazecoze研究所の運営を引き継がせてくださった株式会社ゼオの黒井宏昌社長はじめ、これまで関わり支えてくださった方々に感謝して進んでまいります。

2019の記事振り返り

それでは、2019の記事を改めて。 今年お話をうかがった方々からは、取り組むテーマは違えど「内省とビジョンから物事を考えること」と「多様な表現の可能性」について教えていただいたように感じます。 SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、話題となったのがSDGsの世界観を体感できるカードゲーム「2030 SDGs」。イマココラボ稲村健夫さん、村中剛志さんに開発秘話を教えてもらいました。
話題沸騰のカードゲーム「2030 SDGs」開発物語からひも解く、自分起点で世の中と関わる作法
脱毛症や乏毛症、小児ガンなど何らかの事情で頭髪に悩みを抱える子どもたちにメディカル・ウィッグを無償提供するヘアドネーションの現場に密着。子どもたちのコミュニティでしなやかに広がる「次世代ヘアドナー」のあり方には目からうろこが。
日本で一番ヘアドネーションを応援している美容室に、善意でつながる「次世代ヘアドネーション」について聞きました(前編)
注目を集めるSTEAM教育。人材育成や具体事例の発信、コミュニティづくりといった観点からSTEAM教育を推進する3姉妹にその魅力を教えてもらいました。
シリコンバレー、イギリス、日本から、三姉妹が織りなすSTEAM推進。STEAM教育は、世界共通技術で横断的な、新しい可能性を生み出す方法でした!
共感力が高く、刺激に敏感な気質を生まれ持った人である「HSP(Highly Sensitive Person)・HSC(Highly Sensitive Child)」について、スクールカウンセラー・心療内科医の明橋先生と、HSPの臨床医である長沼先生のトークイベントをレポートしました。
ニューロダイバーシティにフォトンにレジリエンス……明橋大二先生と長沼睦雄先生に「HSP・HSC(エイチエスピー・エイチエスシー)」の最新動向を教えてもらいました!
農福連携の機運が高まる中、「ノウフクJAS(障害者が生産行程に携わった食品の農林規格)」の認証開始。規格の立ち上げに携わった人や、第一号認証を受けた方々の声とともに、これから知っておきたい「ノウフクJAS」についてまとめました。
2019年11月「ノウフクJAS」の認証開始! 農福連携商品の社会的価値を認める初めての日本農林規格が、農福連携の推進とエシカル消費を後押しする。
次世代エンターテイメントにおけるダイバーシティ&インクルージョンについて、東京2020開会式・閉会式4式典総合プランニングチームメンバーの栗栖良依さん、小橋賢児さん、金山淳吾さんのトークセッションをレポートしました。
インクルーシブなクリエイションの可能性って? “be slow”を合言葉に、アートの力で多様性と調和のある世界をうみだすSLOW LABELさんのイベントレポート!
生まれつき耳が聞こえないデフダンサーのemiさんが生み出す、一緒に喜びや楽しさをシェアする場について聞きました。
EダンスもD'LIVEも! デフダンサーemiさんの、踊る喜びをシェアする場づくり
発達障害、脳科学、出版など色々な分野の最前線で活躍する方々と「ダイバーシティ座談会」を開催しました。
ダイバーシティ4人会。発達障害当事者ライター、脳科学研究者、出版プロデューサーに教えてもらったガジェットや最先端研究や書籍をご紹介します!
“家族がちょうどいい距離感でコミュニケーションを楽しみながら見守りができる”サービス「まごチャンネル with SECOM」リリース。 まごチャンネル×mazecozeの歴史(笑)を軸にまとめました。
あの「まごチャンネル」が、セコムと共同開発で見守りサービスを開始。ほどよい距離感を保ちながら、親子が想い合うサービスを実現!

mazecozeといえば、研究員コラムです

mazecoze研究所は、研究員の存在なしに語ることができません。 mazecozeのコンセプトに共感し参画してくれている研究員の皆さんも、多様な活動を推進する実践者。 自然栽培、生物多様性、漫才、UD、障害、移住、女将、開業、アナログゲーム、子育てなどなど、それぞれの取り組みを軸に綴られた研究員コラムが人気です。 「Terroir愛と胃袋」オーナー 石田恵海さんの「山梨移住でつくる暮らしと仕事」 恵海さんはいま、田舎サステナブルな一棟貸しの宿づくりに奮闘されています! 「サステナブル田舎ステイ」のグランドオープン(2020年春予定)に向けて、クラウドファンディングにも挑戦中!
第17回:不惑の育て方
今年研究員に仲間入りしてくれた、明石農園代表 明石誠一さんの、「タネがあれば、生きていける」。 自然栽培の農家を営む明石さんが、畑で土や種や微生物や農作物を通じて感じ取ったこと、学んだことから考える、生き方や共生社会について。
第1回:土はどこからやってきた?
2017年に連載し、いまなお読まれ続けている伝説のコラム「発達障害者ってどんな人?」の宇樹義子さん。 今年は著書『#発達系女子の明るい人生計画 ―ひとりぼっちの発達障害女性、いきなり結婚してみました(河出書房新社)』を出版されました!
第1回: 知ってるようで知らない… 発達障害者ってどんな人?
ぐろさんの、「まぜこぜだよ人生は」。 ユニバーサルデザインの第一線で活躍し、指の感触で識別可能なカード識別方法TIMのISO規格化のも尽力したぐろさん。漫才師としてもご活躍ですが、mazecozeでは来年に向けてオリパラ研究チームのリーダーとしても走ってくださっています。 走るといえば、聖火ランナーも決まったそうで(ぐろさん、もってる)改めてレポートしたいと思います!
第7回:ぐろ、お笑いに挑戦するの巻
あだち先生のアナログゲーム大百科」 いつも季節の話題とともに、楽しいアナログゲームを紹介してくれるあだち先生。 maze研が関わった某ゲームづくりプロジェクトでも、その手腕を発揮してくださっています!
第17回:ハッピーバレンタイン
ひらばるの「ダイバーシティめぐり」。 mazecoze全体のテーマがダイバーシティになったので、このコラム必要? という感がしなくもないですが、しぶとく続けたいと思います。
5人に1人の「ひといちばい敏感な気質」をもつHSP・HSC(エイチエスピー・エイチエスシー)は、自己理解と自己肯定でもっとラクになる。子育てカウンセラー・心療内科医の明橋大二先生にききました!

2020も、地道に楽しく

2020に向けて、哲学、脳科学、テクノロジー、伝統、農業、コミュニケーション、比較文化、オリパラなどのテーマでプロジェクトや取材が動き出しています。 ダイバーシティとは一見関わりがないようで、実は根っこの部分で多様性に帰着する気づきがあちこちに。拡散とカオスと共有を行ったり来たりしながら取り組んでいます。 記事を読んでくださる方に、心が動く発見をお届けできるよう地道に続けてまいりますので、これからのmazecozeにもご期待いただけたら嬉しいです。 それでは、良いお年をお迎えください! mazecoze研究所代表 ひらばるれな
研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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