English
石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」

手話通訳士になりました

平原 礼奈 │ 2024.03.01

恵海さん、令和5年度の手話通訳技能認定試験に合格して、登録手続きも終え、手話通訳士になりました。

高校生のときにろうの親友と出会い、手話を学び始めてはや25年。聞こえない仲間たちとのおしゃべりを通して手話を身につけました。仕事の中でも時々手話で取材をしたり打ち合わせをしたりして、自分の周りの人たちとのコミュニケーションをより良くしたいという思いで手話と関わってきました。

これからもそうした距離感でいくんだろうなーと思っていたんだけど、急転換。このぺちゃ日記でも書いてきたように、2年前に一念発起して手話通訳の勉強をはじめると、知らなかった世界が広がっていた。
聞こえない人の歴史や日本の福祉の成り立ちを学び、ろう文化を知り、通訳技術を研鑽し、人権について考え、現場での通訳のあり方にも様々なパターンがあることを学ぶ。
日本語とは異なる文法体系を持つ言語である「日本手話」の難しさにじたばたすると同時に、自分の第一言語である日本語の基盤をも問われ、新たに学ぶことと学び直すことがごちゃ混ぜで、やればやるほど先が見えない感じ。それがいまも継続中です。

そんな過程での今回の合格で、うれしいのはもちろんなのだけど、ずっしりと重く感じるものがあり。「手話で話せるひらばるさん」から「手話通訳のひらばるさん」になるのって、自分の中では大きく違うので、正直怖いです。
通訳の依頼も少しずつ増えて、現場では精一杯やりつつ、裏で手話の師匠に緊急レッスンをお願いしたり通訳者向けの研修やフォローアップ講座に片っ端から申し込んだり、こねこねしながらなんとか進んでいます。というか私の場合、このやり方しかないんだろうなー。

今回の合格報告で、家族や友人、仕事やいろんな活動でご一緒する人たちが想像以上に喜んでくれたのがうれしくて、もらったメッセージを全部スクリーンショットしています。
居住区の登録手話通訳の活動も、先日新人研修最後となる式典通訳を終えました。その現場でかつて講師をしてくれた先生と20年振りに再会することができて、ステージの下から手話で「おめでとう!」って伝えてくれて、泣きそうになりました。手話を通じて出会えたたくさんの人たちがここまで後押ししてくれたんですよね。

これから手話通訳の活動を通して伝え合うことをつなぎ、だれもが安心してそれぞれの人生を謳歌できる社会に向けて積み重ねていきたいです。背中を押してくれた人たちからもらったものを少しずつ返していけたらいいな。ここからです。

ぺちゃくちゃ交換日記これまでの記事
-都会と田舎でそれぞれ子育てしながら暮らす、ふたりのワーキングマザーの七転八倒な日常を綴る日記-

研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

「平原 礼奈」の記事一覧を見る

ページトップへ戻る