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石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」石田恵海とひらばるれなの「ぺちゃくちゃ交換日記」

選択の行く末

平原 礼奈 │ 2023.05.10

GWは子どもたちの「あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい もっともっと欲しい」からの「あれもしたい これもしたい……」というTHE BLUE HEARTSの“夢”無限ループな生き様に、母として疲弊すると共に人として感心してしまいました。やりたいことがたくさんあるってたくましいなぁ。

恵海さんのお子さんたちのチョイス(選択授業)素敵です。
私も“多様な視点や選択肢”が活動のテーマなので、子育てにおいても子どもが自分で選択する機会をけっこう大事にしているかも。子どもたちが欲しくてしたくて自分で選んだことの行く末を見ているとおもしろいんですよね。

これまでで気づいたのは、選んでみたはいいけれど本人の好きが源泉になっているものとそうでないものの差がすごいということ。モノでも習い事でも体験でも、長く大事にしたり記憶に残ったり続いていくのはやっぱり本人の根っこに好きがあって、逆に適当に選んだものは悲しい末路を辿っています。

選択肢の中には「やめる・やらない」というのもあるよねって伝えてきたのは、自分がやめ下手だから。
心が動いていないのに惰性で選んだり、やりかけたらもう後戻りできなかったり、途中でやめるのは悪いことという意識が強かったり。もちろん責任を持ってやり遂げることが必要な時も多々あるけれど。でも、勇気を出して手放して、その繰り返しの中で自分の好きを深めていく心地よさも経験してきからこそ、やめる・やらない選択は誰もが持つ権利だとも思う。

選択をする・やめるどちらにしても、自分で選んでいるって意識を持つことに意味があるのかな。娘たちは自分以外の人にも選択肢を提示したり、元々なかった選択肢を勝手に作って提案してくることがあって、それは子ども時代の自分にはなかった感覚でした。

ちなみにうちの人は姉妹でも選び方の基準が違って、長女がどっぷり自分起点であるなら、次女は他人との関係または未来に軸を置いてものごとを選ぶタイプ。
私はというと仕事時は選択欲強めですが、家では凪いており、あるとしたら食べるものに対してと、漫画についてくらい。だから休日は家族の選択に乗っかることが多いわけですが、それはそれで一人ではできない体験ができて、バラバラな人たちの選択をシェアするのもなかなか良いなと思っています。何より選択肢があること、それを実感できるって幸せなことですね。

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-都会と田舎でそれぞれ子育てしながら暮らす、ふたりのワーキングマザーの七転八倒な日常を綴る日記-

研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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