こんにちは、アナログゲームマスターのあだち先生です。
肌で寒さを感じたら、もう年末の心配をしてしまいます。
あぁ、こんな話をするだけでもう心臓ドキドキ。
なぜかって? それはズバリ!!! 航空チケットです。
お正月は毎年、旦那さんの実家、福岡へ帰ります。
その際に飛行機を使うのですが、この航空チケット代金がしゃれにならんくらい高い!!!
チケット代が高くなるハイシーズンの中でも、「お正月」ってのは特別高いのよ!
片道8千円程度の航空券が、片道5万円なんていう、べらんぼうな金額になったりもします。
クリスマスくらいに「うわー福岡までのチケット取るの忘れてた!」と慌ててインターネットで探し「あれ?ギリギリだから逆に安くなってる!ラッキー」って、思ってよくよく見たらゼロが一個多い、8万円。2度見だけじゃ足りずに5度見くらいします。もう…こんな値段だったら希望の日に帰れないよ。
なんて年もありました(今、思い出しても情けない)。
こんなべらんぼうな金額を往復分、しかも大人2人分買うって、もう白目。
こんな高いチケット買わない為にも、早め早めに購入するんです。
これしかない!これに尽きる!
あだち先生は、残暑残る9月に年末のチケット購入済みです!
わっははは! 偉い!
みんな忙しいと思うけど、ぜひ、「まだ日にちもあるし、いいか!」なんて思わずにすぐにチケット買ってね。
でもここからが、あだち先生の不満っていうか、みなさんそう思いません?って話です。
そもそも、飛行機ってプレッシャーってすごくないですか?
その1、チケット購入
最初に書いた通り、高いのは当たり前です。
そして購入の際に重くのしかかる「名前のスペル1つでも間違えてごらんなさい!その時点で飛行機には乗せまへんでー!」って圧がすごい。
あと、日程や時間など本当に間違いがないか?あだち先生は購入ボタンを押すのを最低3度は見送ります。そのくらいプレッシャーがすごい。
その2、時間
国内線に乗るだけでも、1時間前にチェックイン。って早い……。
空港行くまでにすんごい時間掛かるのに、さらにその1時間前を見ておく必要があるなんて、むちゃプレッシャーがかかる。のはずなのに、いつもギリギリに自宅を出るのでドキドキが止まらない。
その3、遅延
時間にとても厳守!な飛行機ですが、いざ飛ぶとなると遅延することもあります。到着後の予定も、かなり余裕を持っていないといけません。ある程度の覚悟が必要。
こんなにすごいプレッシャーを乗り越えて、無事に乗り込み、自分のシートがあった時に「あぁ本当にちゃんと航空券購入できてたんやぁ」って思って初めて、安心した気持ちで飛行機に乗ることができます。
そこからシートに座って、イヤホンとiPhone、読みたい本1冊、サーモスの水筒、が手元にバッチリスタンバイ!された瞬間……。
目を閉じてしまう程に、安堵に包まれます。この瞬間の為に飛行機乗ってる!
「プレッシャー!プレッシャー!」ってうるさく言いましたけども、実は、飛行機好きなのよ!
そうか! ドキドキやプレッシャーがのし掛かるのは嫌だけど、それを乗り越えた時って快感に感じるものなんじゃないかな?気持ちいい!やったー!って思えるんじゃないかな?ってなわけで、今日は「プレッシャーを乗り越えてこそ快感がある!」そんなゲームをご紹介したいと思います。
『インカの黄金』(ドイツ)
3〜8人用、所要30分、8歳〜
自分は、遺跡を探検する探検家です! たくさんの宝物を自分のキャンプに持ち帰ることが目的です。誰よりも多く宝物を持ち帰った人が勝利。
遺跡の中には、こんな宝物カードがザクザク。
宝物が多いものもあれば、少ないものもあります。
そして、遺跡にはリスクも付き物です。
危険なことが起こるカードが入っています。
この5種類が危険カードです。「毒蜘蛛」「落石」「呪いのミイラ」など……
危険カードは各3枚ずつ入っています。ひやー怖い!!!
宝物カードと危険カードの割合は、1:1。それぞれ15枚ずつあります。全30枚のカードをよく混ぜて1つの山札に。
さぁこれで準備できた、ゲームスタート!
山札の1枚目を表にします。さぁ、こんな宝物カードが出ました。
やったー! 遺跡にいる人全員で山分けです。
ん? どういうこと???
今、3人で遊んでいるとして「9」の宝物カードがでたので
1人3個の宝物を自分の目の前に置きます。つまり、宝物カードが出てきた場合にその宝物は遺跡の中にいるプレイヤー全員で山分けするんです。
このキラキラの宝物は箱の中に実際に入っています。
ここで注意!まだこの宝物は自分のものではありません。
まだ遺跡の中で、ギュッと握りしめているだけです。
キャンプに帰らないと自分のものとして、確定しません。
そこで、毎度「まだ遺跡を進むのか」「キャンプに帰るのか」意思表示をします。
意思表示のカードは「進む」「帰る」の2種類。
まだまだ進みたそうな左のカードが、遺跡を進みますカード。
火も消えかかっててキャンプに帰っているカードが、もう帰りますカード。
というわけで、まだ進みます。
・山札カードを1枚めくる
・意思表示する
この2つの繰り返しです。簡単!
そして、肝心な「いつ帰るのか?」
では、危険なことを表すカードを詳しくご紹介しましょう。
同じ種類の危険カードが2枚出た瞬間、その遺跡は封鎖されます。
遺跡に残っているプレイヤーは、宝物を握りしめたまま生き埋めです。ひえー
じゃあ!怖いからすぐに帰ればいいってわけにも行きません。
誰かが帰ると宝物を分配するときに、分け前が増えます。
つまりずっと帰らないで遺跡に1人で残っていれれば宝を独り占めできる!
ただ、リスクがかなり大きいです。
毎度、どちらかを選んで……
「せーの!はい」ってプレイヤー全員でカードを出して、誰が帰るのか残るのかを確認します。
さっきはお宝もらえたのに…今回は火柱。
つまり危険カード。
今、キャンプに帰れば確実に3つの宝物はもらえる。けど…
まだ始まって2枚目だしなぁ。でも次、火柱出たら生き埋めだしな。
そんなことを考えながら、意思表示をします。
こんな風にゲームが進むと、お宝も沢山ありますが危険なことも多いです。
欲に目が眩むと。
同じ種類の危険カードの火柱が2枚出てしまい、この遺跡はこのまま閉じまーす。
遺跡に残っていた人残念でしたねー。となります。
ラウンド5回繰り返して遊び、累計1番宝物が多かった人の勝ちです。
我慢して、我慢して、我慢して…結果!
沢山の宝物をガバ!!!っとゲットできた時の嬉しさは、まるで飛行機で自分のシートを見つけた時くらいの感動です。笑
駆け引きや、我慢比べの意地の張り合いで共倒れしたりと大人も子ども楽しいゲームです。大人数をオススメしますが、3人で遊んでも宝物の分け前が大きい分、大逆転も狙えてとても盛り上がります。
誰よりも遺跡に残りたいプレッシャーを超えた先にはびっくりするような宝物が待っているかもしれません!
年末年始、こたつでゴロゴロするのもいいですが、生き埋め覚悟で遊ぶ『インカの黄金』でご家族同士プレッシャーをかけ合ってみては?
あだち先生
株式会社あだちのYEAH代表取締役 / アナログゲームマスター
京都出身、1歳男児の母。仕事のご依頼を受けるとド派手なピンクの衣装に身を包みアナログゲームマスター「あだち先生」に変身! 人数や用途に合わせてゲームを選別現場まで持ってルール説明をするアナログゲームのケータリング! その名も「おでかけゲームマスター」として、あちこちのホームパーティーに登場。
近年では、東京おもちゃ美術館などのイベントを始め、企業研修、ブライダルなどアナログゲームを使ったイベントを提案、企画まで行い、
舞浜の商業施設イクスピアリのメインステージでは、アナログゲームを作るワークショプを展開し、のべ1000人を動員。
第1回:初めましてこんにちは! アナログゲームって知ってる?
第2回:え……夫婦の関係がなんとなーく雲行きあやしい?
第3回:お父さんとサンタクロースはむっちゃ仲良し
第4回:酉から戌へ! 今年もどうぞよろしくお願いします!
第5回:料理するのは好きなんです。夕飯を作るのは嫌いなんです!
第6回:ひとりで何するの?
第7回:お花見の場所取りってマルチタスクじゃない?
第8回:ミニアナログゲームマスターいよいよ始動!=①動物と鳴き声=
第9回:ミニアナログゲームマスターいよいよ始動!=その②色と形=
第10回:ミニアナログゲームマスターいよいよ始動!=その③数字=
第11回:好きな食べ物・嫌いな食べ物ってなんですか?
第12回:脅威!お父さんはとっても怖いのよ
第13回:冬眠しちゃう前に冬支度!
第14回:プレッシャーの先には???
株式会社あだちのYEAH代表取締役 / アナログゲームマスター
京都出身、1歳男児の母。仕事のご依頼を受けるとド派手なピンクの衣装に身を包みアナログゲームマスター「あだち先生」に変身! 人数や用途に合わせてゲームを選別現場まで持ってルール説明をするアナログゲームのケータリング! その名も「おでかけゲームマスター」として、あちこちのホームパーティーに登場。 近年では、東京おもちゃ美術館などのイベントを始め、企業研修、ブライダルなどアナログゲームを使ったイベントを提案、企画まで行い、 舞浜の商業施設イクスピアリのメインステージでは、アナログゲームを作るワークショプを展開し、のべ1000人を動員。