恵海さん、いかがお過ごしですか。清里の開拓者魂に導かれた「北杜シェフズバル」とても楽しみです。行きたいなぁ!
最近、暮らしや仕事で大なり小なり日々いろんな判断に迫られている感覚が強いです。リアルかオンラインか、受けるか断るか、帰省するかしないか、食べるか我慢するか(笑)などなど。ほんとは朝起きたときから常に選択の連続なはずなのに、やたらそれを意識して一人ざわついています。コロナ時代の師走かな。内と外、自分と他人、それぞれの選択への寛容さを持ちたいし、それすらおもしろがりたいところです。
この前、学生さんからなんと「ひらばるさんのような働き方に興味があるので話をききたい」と言っていただいたんです。それで1時間夢中でお話しさせてもらったのですけど、まるっと言うと〝周りの人からの後押しといろんな偶然・ラッキーと時代の風向きと妄想強めとわりと地道な積み重ねのもとにいまがある〟ということでした。参考になる部分があったかな(笑)それから、これまで選択に迫られたときには少数派であるほうを選ぶ傾向があったことが、自分にとって新たな気づきでした。半生を振り返るよい機会をいただいたと思います。
仕事で10歳も20歳も年下の方とご一緒する機会が増えてきて、とても刺激を受けるとともに、一方で若い世代の人たちを自分が何か応援できているだろうか?と考えるようにもなりました。これからの課題であります。
自分の子供たちには、周りにいる多様な人や感性と引き合わせることかなと思っていて。先日は、mazecozeでも2回取材させていただいた土偶女子の譽田亜紀子さんが「彼女、蟲使いだわ。虫たちと共に生きてる」と絶賛されていた、現代美術家の黒沼真由美さんの個展【Punto in Aria】を見に行ってきました。
すっごかったです。シルクの糸と針でかがるレース編みの巨大ウデムシや幼生も、詳細に描かれたセミやダニの絵も。会場にいらした黒沼さんの虫や微生物への愛ある眼差しとまろやかな空気感に、娘たちもぐいぐいとにじり寄ったり手をつないだりしていました。まぜこぜで取材のお願いもしちゃったし、黒沼さんのご著書『マンガで読む発酵の世界: 微生物たちが作り出すおいしさと健康の科学』も即ゲットして、一番夢中になったのは私だったかもしれない(笑)譽田さんとも久しぶりにメッセージできて、こうして関係が続いていくことがとてもうれしいです。
そんなこんなで今年も残すところ1ヶ月。恵海さんもお忙しい最中と思いますが、どうかお身体ご自愛ください。
ぺちゃくちゃ交換日記
-都会と田舎でそれぞれ子育てしながら暮らす、ふたりのワーキングマザーの七転八倒な日常を綴る日記-
2020.12.02 ばる 次の人たちに
2020.11.16 エミ 開拓者魂たちの気配
2020.11.03 ばる 紅葉と体験を探しに
2020.11.02 エミ 秋深まり、田んぼにのぼり⁉
交換日記は月のはじめと真ん中頃に往復する予定です。
mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。