表現力がアップする!?子どもとしたい手話コミュニケーション
目次
mazecoze研究所 手話部発足!
まぜ研保手濱です。楽しそうなことはなんでもやってしまうmazecoze研究所ですが、煎り酒部に引き続きまた新たな部活を発足しましたよ!^^
先日東ちづるさんのイベントの取材に同行した際、まぜ研ダイバーシティ担当のひらばるれなちゃんがデフ(ろう者)の方々と手話でペラペラペラ〜っと話してるじゃないですか!なにその特技!かっこよすぎ!!私もやりたい!!!
…という経緯で手話部を発足いたしました。
れなちゃん曰く、「手話は表現力が鍛えられるよ〜。子どもと手話で会話するのも楽しいよ^^」とのこと。彼女は以前こんな本も企画したことがあるらしいです。まぜ研メンバーのキャリア、底知れないです…。
講師にお招きしたのは、emiさん。生まれつきの聴覚障がいを持ちつつも、なんとダンサーとしても活躍中だとか!
耳が聞こえないってどういうこと?———子どもたちの戸惑い
まずは、お試しスタートということで、今回参加したのはまぜ研メンバーとその子どもたち。うちの息子(小1)には事前に「耳が聞こえないお姉さんとお話するんだよ」と伝えていたのですが、実際にデフの人と会うのは初めて。「本当に耳が聞こえないの?」と不思議そう。講師のemiさんが口の動きで読み取って少しだけ声で返してくるのもあり、わかっていてもつい話しかけてしまいます。笑
覚えやすーい!手話の「あいうえお」
でも、発話に頼っていては上達ナシ!ということで、レッスン中のルールはひとつ。「声を出さない」こと。emi先生の手話を必死で読み取ろうとするメンバーたち。あいさつと自己紹介の手話をなんとか見よう見まねでやってみることに。配られた手話のあいうえお表を見ながら自分の名前の文字を探します。見てみると手話の50音は全て意味があって覚えやすい!例えば「ほ」はヨットの帆の形、「て」は手の形など、これは覚えやすい!
それ以外にも「わかった」は胸を手で叩いたり、「覚える」は頭に入ってく動きなど、教えてもらうたびに「なるほど〜!」と一同声を出さずに胸を叩いて感動です。
もっと自由に!手話は手の中の芸術・表現手法
最後に一人ひとりが、自分の趣味について手話で発表します。「間違っていてもいいから、どうやったら伝わるかを考えて、手や身体で表現してみて」とemi先生。みんな戸惑いつつも、料理(包丁で切る動き)やエレクトーン(ピアノを弾く動き)、ゲーム(コントローラーを触る動き)などのジェスチャーをやってみたら、だいたいみんな正解!伝わって嬉しい!!
emi先生が言うには、手話の原型は、書き文字も知らない昔の耳が聞こえない子どもたちが遊びを通じて自然と作り出していった言葉で、手の中で自分の気持ちを表現する芸術だそう。間違っていてもいいから、自分が相手に伝えたいことを表情や口の動きも交えて全身で表現することが大切なんですね。確かに言葉で伝えるだけよりも、想像力を使うし、相手にちゃんと伝わるようにいっそう工夫をしようとします。大人たちはつい間違いのないようにやろうと緊張してしまいますが、子どもたちはのびのびと自由に手の動きを楽しんでいました。
大切なのは、どんな人ともコミュニケーションを取ろうとする気持ち
たった1時間でしたが、いつも使っていない脳みそを使うのか、終わったあとはみんなグッタリ〜(笑)。でもどこか清々しい気持ちに。
デフの人たちとの会話に限らず、外国の人や年齢が違う人など、自分と違う人たちとのコミュニケーションって、伝えるために言葉以外の工夫がたくさん必要です。もちろん同じ言語や文化を持った人と話しているほうが楽なのですが、試行錯誤しつつも自分の言いたいことを伝わって、向こうの言っていることが理解できるとすごく嬉しくて楽しくて、世界がグンと広がった気持ちになります。
子どもたちにも、手話を楽しみながら人とつながっていくことの楽しさを感じてもらえるといいなと思いました。
そんな感じで勢いよく?勢いまかせに?スタートしたまぜ研手話部、第2回以降は参加者を募集しますので、是非ご参加ください^^