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手話部05動画とテキストデータを公開!リアル対話ゲームⅡ「囚われのキミは、」プロデューサーの大橋弘枝さんに聞きました!

mazecoze研究所 │ 2023.07.20

お知らせ:動画の紹介・リンク・見出し・大橋さんプロフィールの説明後に動画の会話部分のテキストデータを貼付しています。目次から飛んで、ぜひご覧ください。


「手話部05」ゲストは大橋弘枝さん!

mazecoze研究所「手話部05」の動画を公開しました!
今回の手話部では、俳優、プロデューサーの大橋弘枝(おおはしひろえ/ヒーロー)さんをゲストにお招きして、2023年7月29日から開催される「囚われのキミは、」という体験型企画の開発秘話を聞きました!


トークの見出し

・ヒーロー! 大橋弘枝さん自己紹介
・リアル対話ゲームとは? いま取り組んでいる企画のこと
・新企画「囚われのキミは、」の舞台は学校!
・分断へのなぜ? 学校のあり方への問い
・実体験が育んだ企画 あたりまえをあべこべに
・世界最速で卒業! 初対面の生徒たちと
・キャストという存在 みんなマイノリティ
・勇気が必要!? オープンになるためには?
・関係性を育むために 一歩前に踏みだすことから
・苦しみから自由を 表現に変えていく力
・囚われのキミは、 楽しみ方いろいろ
・さいごに、ヒーローさんに質問

「囚われのキミは、」情報

✒️リアル対話ゲームⅡ「囚われのキミは、」情報
https://rtg.dialogue.or.jp/torakimi/

期間:2023年7月29日(土)~9月10日(日)
会場:アトレ竹芝シアター棟 1F
チケット発売中!

ゲストプロフィール

⚫︎大橋弘枝さん(ヒーロー)
俳優、演出家、プロデューサー。
1999年、俳優座劇場プロデュース「小さき神の作りし子ら」で日本初となるろうの主役・サラを演じて第七回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。その後、渡米して演劇やダンスの勉強をする。 帰国後、公演プロデュース兼劇団「サイン アート プロジェクト.アジアン」を創立。聞こえない人と聞こえる人と共に、ミュージカルから始まり、ストレートプレイ、朗読など幅広く手話を通して演劇活動を行った(2020年閉幕)。
日本だけではなく、イギリスやバングラデシュと共演して舞台作りに関わる。
2017年、ドイツ発祥の静寂の世界を楽しむソーシャル・エンターテイメント「ダイアログ・イン・サイレンス」に関わり、新しい仕事へ取り組みながらマイノリティのエンターティメントに注力。 2022年、リアル対話ゲーム「地図を持たないワタシ」をプロデューサー担当。 著書に「もう声なんかいらないと思った」(出窓社)、漫画原作「もう声なんかいらないと思った」(画・おおにし真/講談社)。

⚫︎モンキー高野さん
手話フレンズ代表
両親、妹ともに耳の聞こえないデフファミリーの家庭に育つ。
映画『アイラブユー』やNHK『みんなの手話』に出演。講演会活動(生い立ち、旅、LGBT、パートナーシップなど)夫婦漫才.幅広い活動を行う。特技:モノマネ、人間観察、人を笑わせること。

手話部05動画のトーク部分テキストデータ

以下、手話部05のテキストデータ

登場人物
1 大橋弘枝さん:以降ヒーロー
2 モンキー高野さん:以降モンキー
3 ひらばるれな:以降ばる

表紙
Mazecoze研究所 手話部
ゲスト 俳優、プロデューサー 大橋弘枝さん
部員 モンキー高野&ひらばるれな

注意書き
この動画は手話(音声なし)で会話しています。
編集時に会話を読み取り字幕に起こしています。
動画の音情報
・BGMが流れています
・音声の吹き替えは入っていません

-ここから3人が登場し、手話トークが始まります。

見出し:maze研手話部05 ゲストのご紹介!

ばる
mazecoze研究所「手話部」部員のひらばるです。

モンキー
モンキー高野です!久しぶりー!

ばる
今日は手話部にスペシャルゲストが来てくれました!
大橋弘枝さんです!

-みんなで拍手

ばる
大橋さんは、俳優、プロデューサーなど国内だけでなく、海外でも広く活躍されています。
いま私、大橋さんが書いた自伝を読んでいるんです。

-ばる、本の表紙をみんなに見せる
『もう声なんかいらないと思った』大橋弘枝 著/出窓社/2004年発売

-ざわめくみんな

ばる
子どもと一緒に毎晩寝る前に読んでいるんです。

ヒーロー
なつかしー!ありがとう!

見出し:自己紹介!ヒーロー!大橋弘枝さん

ばる
改めまして大橋さんに、自己紹介をしてもらいたいと思います。よろしくお願いします!

ヒーロー
みなさん本当にお久しぶりです。ひらばるさんは昨年、私が立ち上げた企画を体験してくれて、ありがとうございました。
モンキーさんは久しぶりっていうか、これまでゆっくり話したことないよね?

モンキー
ない!

ヒーロー
すれ違いざまに挨拶するくらいで、今日みたいにゆっくり話す機会がなかったと思って。だから、すごくうれしいよー。よろしくお願いします!
私の名前は大橋弘枝(おおはしひろえ)と言います。
サインネームは「ヒーロー」。ヒーローって言われています。
仕事は、俳優。俳優歴は長くて20年越えていると思う。
最近はプロデューサーの仕事が中心で、夢中になっていることが多いですね。

よろしくー!

見出し:リアル対話ゲームとは? いま取り組んでいる企画のこと

ばる
ヒーローさんが今取り組んでいる活動のことを、もう少し詳しく聞かせてもらってもいいですか?

ヒーロー
昨年の夏に、新しい企画を作ったんです。テーマは、“リアル対話ゲーム”
それなに?ってなりますよね。それは、実際に人と出会ってその違いを楽しみながら対話をして遊ぶ、という意味なんです。
昨年の舞台設定は、宇宙船の中でした。
ご好評をいただき今年もやってーとリクエストがあって、よっしゃわかった!どうしようかなーと試行錯誤して、ようやく決まりました。
今考えているのは、「囚われのキミは、」というタイトルです。
内容はというと、学校!

見出し:舞台は学校!「囚われのキミは、」

モンキー&ばる 学校!

ヒーロー
学校といえば、誰もがこれまで学び通ってきた道です。みんなが想像しやすいですよね。

見出し:分断へのなぜ? 学校のあり方への問い

ヒーロー
けれど、実際の学校って私たちマイノリティにとっては生きにくい世界です。

モンキー
バリアがあるよね

ヒーロー
そう、壁が。
たとえばろう学校、盲学校と分かれています。聞こえる人の学校も(ろう学校と)分かれてる。なぜ?本当は一緒になって学べばいいと思うし、そのほうがもっと個々に合った豊かさを学びあえるはず。それを伝える方法を考えながら思いついたのが、実際の遊びや対話というツールを使ってみんなの違いを一緒に体験する中で「普通って何?」というのを一緒に考える内容を作りました。

見出し:実体験が育んだ企画 あたりまえをあべこべに

ヒーロー
たとえば、私は聞こえる人が通う学校に通っていました。
そのとき、国語の授業で先生が話していることがさっぱりわからなかった。するとどうしても日本語が遅れるんです。
これは、みんなと対等ではないということ。でも、このやり方が「あたりまえ」なんです。
でも、私にとってはあたりまえではありません。それをあべこべにして、私にとってのあたりまえをみんなと一緒に体験しておもしろがったり遊びを交えながら対話しよう、という企画なんです。

モンキー
なるほどー

ばる
おもしろいー

モンキー
「普通ってなに?」って言われてはっとしたよ。

見出し:世界最速で卒業! 初対面の生徒たちと

ヒーロー
おもしろいところは、この体験に参加する人たちは初めて会うんです。
時間は、95分間。入学から始まって、95分であっという間に卒業!
世界で一番短い学校!おもしろいかなと。内容がぎゅっと詰まってるよー。

モンキー
ぎゅっとまとめて3年分ってこと?なるほどー(笑)

ヒーロー
そうそう(笑)

見出し:キャストという存在 みんなマイノリティ

ヒーロー
この企画には、体験者をアテンドする「キャスト」という存在がいます。
彼らは全員マイノリティの人たちです。
キャストの中には、見てわかるマイノリティの人、たとえば車いすユーザーや低身長の人などは見て分かりますよね?
それだけではなく見えないマイノリティの人もいます。
たとえばLGBTQの人とか発達障害がある人など、多様なキャストと一緒に実施します。

モンキー
おもしろそう!

ヒーロー
おもしろいと思う!

ばる
いまは、キャストの方々がまぜこぜになってお稽古中なんですよね?

ヒーロー
そうなんです!

ばる
その様子もおもしろそうだなーと。気づきがいっぱいありそうですよね。

ヒーロー
うんうん。あるある!
たとえば私の場合、聞こえない人にとっての色々はわかります。でもほかの
目を使わない人の立場、または低身長の人の立場、車いすを使う人などみんなの世界を私は知りません。一緒に練習をしているとお互いを学び合ういい場になっていると思います。自分の世界が広がる感じ。
たとえば身長が低い人の場合困りごとの中に銀行のATMがあります。
操作モニターが高い位置にあって見えないとか、後ろの人から画面が覗かれてしまうんじゃないかという心配もあるとか。
ほかにも見えない人のための点字ブロックは、足元の凸凹で歩行を誘導するものですが、見えない人にとっては必要なサポートなのだけれど、車いすユーザーにはガタガタしてバリアに感じるという声もありました。そうした困りごとを知って、へー! と思ったんです。

ばる
色々な視点からものごとを捉えられたということですよね。

ヒーロー
そうそう!
立場によって見えてくるものが違うということだよね。

モンキー
いろんな視点、いろんな立場、多様性だね。
お互いの視点をもらい合える、みたいな。

見出し:勇気が必要!? オープンになるためには?

モンキー
これまでの経験や聞こえる聞こえないは関係なく参加できるということだよね?
でもさ、参加するのって勇気が必要じゃない?

ヒーロー
それはオーバー!勇気が必要!?
何も考えず気楽に来てもらえたらうれしいんだけど(笑)
えー、ほんとに勇気必要かな?

モンキー
普段からいろんな人に会う経験をしていない人もいるよね?
自分はOK!世界が広がる取り組みが好きだけど、でも、たとえば聞こえない人たちの中でも……

ヒーロー
一歩引いちゃう?

モンキー
うん、多いと思う。
ヒーローはさ、オープンじゃん!

ヒーロー
お互いにね!笑

モンキー
オープンな人って少ないんじゃないかな

ヒーロー
ほんとー?

モンキー
少ないよー

ヒーロー
逆にモンキーに質問!
どうやったらそうでない人たちもオープンになれると思う?

モンキー
オープンっていうか、自分の場合はだけど、まず自分が行動してる。自分がまず行ってみる。でも、みんなに「おいでよ」とは言わない。自分の行動を見ていつのまにかそれの質問をされるようになったりして、そうした中でみんなも広がっていく、みたいな感じかな。

ヒーロー
つまり、モンキーが先に行動することでみんなのきっかけや新しい道をつくることになってるんだよね。なるほどー。
たしかに、そうだね。
人のことは関係なくみんながもっとオープンで自由になれる世界にしたいよね。

-ここで、モンキーとばるが、ヒーローに「囚われの、キミは、」の手話表現を教えてもらっている様子

見出し:関係性を育むために 一歩前に踏みだすことから

モンキー
いま練習中と言っていたけど、揉めたりするようなこともある?
意見がすれ違ったりとか

ヒーロー
練習をしていてそうかー、と思ったことがあって。
さっきモンキーが言ったように、私たちの場合はオープンだからあんまり考え過ぎないというか遠慮がないでしょ(笑)
気になったこととかわからないことがあれば「なに?」って素直に質問できるでしょ?
他のマイノリティーの人もそうだと思ってたの。
でも実際は違って、遠慮したり気をつかうんですよね。「見えない人に対して失礼じゃないかな…」とか気をつかっていて。へーーぇ?って思ったんだよね。
もっと勇気を出して前に一歩踏みだせるキャストを育てる必要があると思う。そうしないと、お客さまが来た時に質問したり対話するのが難しくなるから。

気を使いながらの対話って、おもしろくないよね。
「どうして見えないの?」って素直に質問するのは悪いことではないと思う。
「聞こえないのはなぜ?」「背が低いのはなんで?」って聞くことができる関係性を作りたい。

モンキー
ほんとだねー。聞かないとわからないし、黙ってたらそれで終わりだもんね。

ヒーロー
参加して体験する意味がないよね。
きちんとみなさんが体験を深めるために、それを提供するキャストももっと励む必要があると思う。

見出し:苦しみから自由を 表現に変えていく力

ばる
いまヒーローさんの本を読んでいるって言ったのですが、

-ばる、またヒーローの本を取り出すが、表紙が逆になっていて、みんな「ひらばるー笑」とずっこける。ばる「すんません!」

ばる
本にはヒーローさんの人生の中での苦しみや葛藤がたくさん書かれていて、でも、そうした経験から表現や自由や囚われないこともまた学べたと書かれていて、それを読んでいたから、お話を聞いていてさらに感動しました。

ヒーロー
なるほどー!

モンキー
それ聞きたい!

ヒーロー
なんて言うのかな、私は生まれたときから聞こえなくて、それから聞こえる人の学校に通って、(音声会話中心で)伝わらない苦しさや、口話を読み取る苦しみを体験してきました。
高校を卒業して手話と出会いました。
それから手話を習得してスムーズに話せるし自分の言いたいことが表現できて心地よくて、そこから私、社会に対する怒りがぐわっと湧き起こってきたんです。
いままでは何のために生きてきたかわからない!口話教育?手話があるじゃんって。その葛藤が原点となりいまの仕事にもつながっていると思う。

見出し:囚われのキミは、 楽しみ方いろいろ

ばる
昨年の企画に参加した時のメンバーが6人くらいだったのですが、

ヒーロー
6から最高8人!

ばる
みんな初対面ではじめは不安そうな顔をしていたんです。でも、そこから短い時間の中でみんなで一緒に旅をして、終わった後、仲良くなってるんですよねー!

ヒーロー
そうそうそう!

モンキー
仲良くなるんだ

ばる
そのとき、みんなの心がオープンになってると思いました。
そんな体験を短い時間でできるのがめちゃいいと思って、そうした場づくりをされているのがすごいなーと。今年も楽しみー。子どもと一緒に参加します!

ヒーロー
ぜひ!
昨年よりパワーアップしているからお楽しみにー!

モンキー
パワーアップ!
7月29日からいつまで?8末?

ヒーロー
9月10日まで!

-ここで画面が静止し、とらきみ情報が表示されます。

期間:2023年7月29日(土)~9月10日(日)
会場:アトレ竹芝シアター棟 1F
チケット発売中!
QRコードと共に、『囚われのキミは、』で検索!🔍

ヒーロー
小学生から高齢の方までみんないっしょに楽しむことができます!

見出し:さいごに、ヒーローさんに質問

ばる
これからの目標や夢があればぜひ聞かせてください。

ヒーロー
ちょっと待ってー。たぶん、私の年齢的に夢っていう言葉が合わないような。だから逆に、これからどうやって生きていくのか?のほうが合うような。そう思わない?

モンキー
いいね!

ばる
いい!

ヒーロー
これからもやっぱり年齢関係なく好奇心を持ち続け、いろんな仕事にチャレンジしていきたいです。

-みんなで拍手

ヒーロー
ありがとうー

ばる
ありがとうございました!

モンキー
素晴らしい!

ヒーロー
終わるの早いね!笑

-画面中央に「30分は一瞬」と表示。みんな笑っている。

ばる
お忙しい中でお時間いただきありがとうございました!

ヒーロー
楽しかったよー!
ありがとうございました!

モンキー
楽しかったねーありがとう!

ばる
囚われのキミは、がんばってくださいー!

-ばいばーいと手を振り、画面がまぜこぜ研究所のロゴに切り替わり、終了。

ここまで聞いてくださり、ありがとうございました!

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