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空き家から地域課題の解決を。鹿児島県大隅半島を拠点に「THEDDO./スッド」の旗が揚がりました

mazecoze研究所 │ 2024.03.10

“新しい空き家改修のあり方”の模索・情報発信を行う「THEDDO./スッド」

こんにちは。
mazecoze研究所です。

「地域と食のしごと」を推進する福留千晴さんが、鹿児島県大隅半島を拠点に、仲間たちと新しいプロジェクトを立ち上げました!

その名も「THEDDO./スッド」
解体や利活用・放置だけではない“新しい空き家改修のあり方”の模索・情報発信を行うプロジェクトです。
THEDDO./スッド webサイト: https://theddo-osumi.com/

■THEDDO.とは
THEDDO.は、空き家から地域課題の解決を目指すプロジェクト。
人口減少・地域の過疎化により、増加傾向にある「空き家」。現状、空き家を受け継いだ場合、解体もしくは利活用どちらかの方法を選択する必要があり、どちらも個人による巨額の投資や心理的負担が大きいのが現状です。持ち主が不明・費用が準備できないといった理由により放置された空き家は、老朽化が進むにつれ事件事故の発生確率が高まり、地域コミュニティにも悪影響を及ぼします。
1人が1つの空き家を抱える可能性がある「ひとり1空き家時代」、THEDDO.では空き家を地域の資源と捉え、自身で家を建てるセルフビルド手法(施主・設計・大工が一体となり、自分たちで家を建築・改修する方法)を取り入れながら、国内外の知見をつなぎ、新しい改修と利活用のあり方を模索していきたいと考えています。

THEDDO.

鹿児島弁で「するよ!」「やるよ!」という意味で「すっど」というそうですが、それが団体名の由来となったのだそう。

地域の課題のために人が集う「旗印」となるようにという想いが込められたロゴ


禁断の空き家問題。いろんな価値観や知見を混ぜながら

発起人の福留さんから、メッセージをいただきました。

福留さん今回「空き家から地域課題を解決する」と大それたテーマを設定していますが、これまでの経済価値尺度でいったら空き家は絶対に手を出してはいけない存在(笑)
けれど、割と本気でそう思っていて。そこに住んできた人たちや歴史風土や、地域コミュニティとのつながりなど。本当にいろんなモノと可能性が詰まっているので、まぜこぜのようにいろんな価値観や知見を混ぜながらやっていけたらと思ってます!

お父様が亡くなり、鹿児島県大隅半島にある120年以上続いたご実家が空き家になり、2022年に継承した福留さん。
ご先祖様代々大切に暮らしてきた家をどうしたら次代につないでいけるだろう、近隣にも空き家が散見されている、そんな当事者意識と課題感を胸に、手探りで行動してきました。
いつしか地域や農業、建築、クリエイティブなど様々なフィールドで活躍する仲間たちがその思いに呼応して集い、「THEDDO./スッド」が始動したのだそうです。

写真右から一級建築士の鍋田さん、おなじみ福留さん、おなじみノウフク天野さん

THEDDO.のこれからの活動に注目!

THEDDO.の活動は、THEDDO.公式noteで随時公開されています。
メンバーの活動記録や空き家に対する思い、考えを発信するほか、既に各地で空き家問題や新たな場づくりに取り組んでいる方への取材記事も掲載。空き家問題や空き家の改修・利活用を考える人々にとってヒントになるような情報がたくさん発信されています。

みんなで襖や畳・床板を剥がし、この家の元々のあるべき姿を見つめ直し、この家だけではなくこの地域やコミュニティや、そして何よりも自分たちのこれからの暮らしを見つめ直す時間は、なんとも言えず「いまここにしか」なく、そして過去や未来とも繋がっている、かけがえのないものでした。

ちいさな家の旅 福留千晴

何十年と愛され、そこに住まう人たちの暮らしを包み、時を超えてきた家。
その家は、物語のつづきをみんなで描くことで、誰かの思いや暮らしをやさしく包み、地域を照らすひとつの場所にきっとなると思います。

物語のつづき 鍋田成宏さん

福留さんのお父さんはなんと私の大学の先輩でもあるというではありませんか。お父さんとは少しずつ親交を深めてきました。大隅半島に台風がきた折には、「台風の影響は無いですか?」「お気遣いありがとうございます。なにせ、築140年の骨太(古民家)でして、びくともしませんでした。」などという他愛のないメッセージをしていたことを思い出します。悲しいことに、その台風のやりとりが、最後になるとは思いませんでした。
「小鹿(大隅半島、主に鹿屋近辺でよく飲まれている焼酎)を持って吾平(あいら)の家に遊びに行くからね!」と約束したことは、叶いませんでした。私の中に、「なぜもっと早くお父さんの家に遊びに行って、一緒に焼酎を飲まなかったのか。」という後悔があります。正直、いつでも会えると思っていて、お父さんとの約束を先延ばしにしていたのだと思います。
THEDDO.が活用を模索している吾平の空き家は、私にとって、友達と焼酎を飲めなかった忘れがたい家でもあります。

こんにちは、THEDDO.です。 あまの

空き家から、地域を明るくすっど。

THEDDO.(スッド)のステイトメントには、そこに暮らしてきた人々への畏敬の念と共に、自分たちの手で地域を、空き家を「何とかすっど」という意気込みが詰まっています。

THEDDO.(スッド)は、地域に在る空き家を何とかすっど。
地域に息づく人材や、全国の知恵をつなげて何とかすっど。
空き家は、住んでいた人たちやその土地の知恵が詰まった宝箱。
どう生かせるかは、今を生きる人たちの知や技、愛情次第。
つなげて、つながって、何とかすっど。
空き家から、地域を明るくすっど。

THEDDO.(スッド)のステイトメント

2024年1月下旬に活動をスタートさせて約1ヶ月。
「THEDDO.(スッド)のことをいいねとかフォローしてくれる人が、農福連携にこれから取り組みたい人とか、コミュニティ介護福祉士をやってる人とか、幅広いんです。空き家って可能性しかないんだな、社会で新たな価値を起こしている人たちにとっても相性が良いんだなぁと改めて実感しています」と話す福留さん。

これからも国内外の事例の情報発信や、その時々の出会いやひらめきで、ワークショップやイベントなどいろいろしていくそうですよ。空き家問題は、全国に暮らす多くの人の、きっと近い未来の自分の問題。これからのTHEDDO.(スッド)の取り組みを見つめながら、空き家のこと、一緒に考えていきませんか?

(画像提供:THEDDO./スッド)

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