こんにちは、福留です。
新しい年を迎え気持ちも新たにスタートしようとした矢先、引き続きコロナ禍は私たちの生活に大きな影響を与え続けていますが、長期化することで疲れが出てきていませんか?私は出てきています(笑)
双方向に学び合う場所
そんなコロナ禍で、いつも私が勇気をもらっているのが講師として携わり丸三年になる「日本写真芸術専門学校」フォトソーシャル科の学生たちとの時間です。
3年制の学校で2〜3年生合同講義として、私が普段携わらせていただいている地域での活動や、企画マーケティング&プレゼンテーションの手法を学ぶ内容を継続しており、講師として参画し始めた時から意識していることが「双方向の学びの場とする」ということでした。
これは一方的に私が何かを伝えて、学生がそれを受け取るだけという場にはしないという、自分の中で勝手に決めたことではありますが、いまを生きる20歳前後の学生たちの視点や感覚は、想像していた以上に柔軟であり、先進的であり、時に斬新でありユニークで、本当に私が毎回刺激をもらうような学びの場として、毎週2時間半、講義させていただきました。
コロナ禍を生き抜く若者の声
なかにはまだ未成年の学生もいますが、現在フォトソーシャル科には18歳〜23歳の学生が通っています。春には卒業してしまう3年生は、1年生の時だけ対面授業で2年生の時からコロナ禍が始まったので2〜3年の間、なんと学生生活の2/3が講義によってはリモートでの学びとなってしまいました。
学生生活における学びとは、私は学校の勉強だけではなく、一生を通じた仲間をつくったり、社会と関わったり、さまざまな経験をできる時期だと思っているので、その多くの経験が失われたように見える学生たちをとても心配していましたが、そんな私の気持ちや、コロナ対策に右往左往する大人たちを尻目に、彼らはとてもたくましくもニュートラルに社会を見つめていました。
- 「私たちは難しいが、動ける人はできるだけ動いて経済を止めないでほしい」
- 「コロナ禍以前と比べて、移動などの無駄な時間が減った」
- 「家で家族と過ごしたり、いろいろなことをゆっくり考えられる時間ができて嬉しい」
これらは実際に講義のワークショップで出てきた彼ら自身の声です。
大人たちがポストコロナやZ世代や、経済を止める止めないと議論している間に(決して否定しているわけではありません)、彼らは自分なりの視点で判断し行動して、彼ら自身の「いま」を生きていることに私はだいぶ勇気をもらいました。そして多くの場で大人たちから一方的にレッテルを貼られたり、実際とは違う若者の実態が大人たちから語られる機会が多い中で、これからはもっと彼ら自身の声が世に出ていくべきだともずっと考えていました。
それぞれの視点から多様性をとらえた学生たちのアクションとは?
いつかマゼコゼでもみんなの視点をご紹介したいと思い続けてきましたが、ひらばる編集長ともご相談しながら、春には卒業してしまう3年生にとっては卒業制作として、また2年生は来年の更なる学びにつながるようにとのことで今回実現が叶いました。
学生の子たちには実際に「いま自分がもっとも関心があるソーシャルトピックス」として多様性に関わる記事を実際に執筆してもらうという講義とワークショップを複数回実施し、これまでの講義ではどちらかというと「主観」より「客観」、「主張を補完するデータ」などを求められてきた学生たちは今回「なぜこの着眼点に至ったのか?」「それをあなたはなぜ伝えたいの?」といったより「主観」に沿ったことを求められて困惑した部分もあるかと思いますが、彼ら自身の視点に沿った面白い記事になったかと思います。
3年生の多くは春には卒業し、社会で働き始める人も多いですが、彼らの現在考える視点や多様性の座業軸が、読む方々にまた新たな波紋を広げ、さらに時を経て彼ら自身にも新たな気づきを与えうるものになれば良いなと思っています。
学生たちの記事は、これからマゼコゼで随時公開しますのでお楽しみに!