日本で一番ヘアドネーションを応援している美容室に、善意でつながる「次世代ヘアドネーション」について聞きました(前編)

ヘアドネーションの現場に潜入!


知っている、から、やってみるへ









ヘアドナーの前と後ろをつなぐ長い工程

画像提供:55JETさん
ヘアドネーションに、ヘアドナーが直接関わる工程はここまでですが、ウィッグとしてお子さんの手元に届くまでには、前にも後ろにもにもさらに長い道のりがあります。 はじめに行われるのが、職人さんによる頭の計測です。 ウィッグを必要とするお子さんであるレシピエント(価値があるものを受け取る存在という意味で、レシピエントと呼ばれるそうです)からの申し込みを受けて、メジャーメンドと呼ばれる計測を行って、その子にあったオンリーワンウィッグの設計をしていきます。 そして、先ほどの髪のカット工程があって、寄付された髪はインドネシアの工場へと送られます。 工場では、キューティクルをなくしたり、中和したり、染毛するなど特殊なトリートメント処理加工が施され、均一のサラサラな髪質に。 ここでいよいよウィッグの形に植え込まれていきます。作られるウィッグは、お子さんの免疫が下がっている場合にも配慮して、安全性の高い医療用メディカルウィッグの規格認証を受けているのだそう。 できあがったウィッグはお子さんの元へと送られ、スタイルカットができるお店でそれぞれに合うヘアスタイルが作られて、やっと!完成! たくさんの人の手を介し、時間もお金もかかるこれらすべての工程が、現在はヘアドナーからの髪の寄付や、賛同サロンのボランティア、サポーターの寄付によって無償で行われています。 お子さんの手にウィッグが届くまでにはとても長い時間がかかることもあり、いまもたくさんのお子さんがウィッグを待ち望んでいるのだそう。 髪そろそろ伸びてきたなぁ、どうしようかなと思った時には、もっと気軽にヘアドネーションを検討してみませんか!? 後編 では、55JET代表の當間紀之さんに「次世代型ドナースタイル」についてお話をうかがっていきます。- 取材協力:55JET ai HAPPY HAIR MAKE
- ヘアドネーション参考:JHD&C