「煎り酒薫る 江戸涼会」開催レポート!
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「煎り酒部」、第2 弾イベントを開催!
こんにちは。ひらばるです。 maze研一同、ここ2日ほどすっかり静まり返っております。 その理由は、一昨日(7月24 日)に開催したとあるイベント。maze研の分科会である「煎り酒部」が、勢いに乗って第2弾イベントを実施し、その疲労が未だ残っているのであります。今回はそのレポートを! 「煎り酒部」は、江戸時代まで庶民の 味として親しまれてきた煎り酒という調味料を、再び日本の食卓へ呼び戻すべく活動しています。ことの起こりや煎り酒については、こちらの記事もご覧ください。 前回身内を集めて「煎り酒会」を開催した際、皆の食いつきっぷりを見て、煎り酒は現代人にも愛される調味料になると確信! もっと広く伝えていきたいと思っていると、煎り酒会ですっかり意気投合した正田醤油株式会社 文右衛門蔵統括マネージャーの吉川さんと、maze研ボスの黒井さんがいつの間にやら話を進めていて、再び正田醤油さんプレゼンツでイベントを開催できる運びとなりました。 煎り酒が親しまれた江戸時代の美味や風情を感じられるメニューを提供し、ちょっと大人で涼やかな夏の夕刻を楽しんでいただこう、というのが今回の趣旨。イベント名も「煎り酒薫る 江戸涼会」に決定しました!舞台は本物のお店! 煎り酒を感じる3点盛りも。
今回の会場は、恵比寿にある「武生」さんのBar 部門である「和酒Bar ゆるりと、、、」です。 美人女将の乃り音さんと、キッチンの藤原さんがイベント当日も全面協力してくださることに! 「本物のお店で、本物を愛する方々に、煎り酒を堪能していただく」ためのイベントですから、何と言っても要は煎り酒メニューです。 そこで、「煎り酒の江戸から現代へ 三点盛り」なる素敵な献立を、料理研究家の奥田ここさんに考案していただきました。これがまたとんでもなく美しく美味しくて。 ほかにも、正田醤油さん秘伝のレシピや、煎り酒部メンバーのオススメレシピをかき集めて、バラエティ豊かな当日メニューを用意しましたよ。いよいよイベント当日! やることいっぱい。
前日まであれこれ制作物などを準備しながら、いよいよ当日。スタッフは10時入りして食材の仕込みです。 イベントは15時〜20時と長時間の開催なので、夜までどう体力を温存しようかと考えているうちに、設営と仕込みであっという間に13時! それからキッチンの藤原さんが作ってくれた賄いをいただいて、ここさんと打ち合わせ、ホールのオペレーション確認、仕込みの続きなど……。 と、ここで一つ問題が。今回ホールを担当するのはmaze研メンバーなのですが、私以外のみんな、飲食店アルバイト経験がないわけです。私も経験ありといってももう15年も前のことで、全く役に立たない自信がありました。 給仕、オーダー通し、伝票入力、卓番……女将の乃り音さんに教わるごとに、皆の表情があからさまに曇ってゆきます。こんな不安そうなmaze研の人たち、初めて見ましたよ。 「これ、やばいんじゃない」「できそうにないよね」と心の声が口から垂れ流されているうちに、無情にも15時。お店オープン&イベント開始です!イベントスタートと同時にお客様ご来店!
実は、15時にはほとんどお客様が来ないと思っていたんです。コアタイムは17時ですから、18時くらいがピークかなぁと。 ところが15時の開始と同時にお客様が! その後も続々とご来場で、16時頃にはもう満卓でした。嬉しい悲鳴! それからの記憶が、ほとんどありません……。 せっせと給仕して皿を下げたり洗ったりするmaze 研メンバーの姿と、ビールを注ぐ黒井さんの姿(黒井さんは飲食店経営経験ありです)が残像として残っています。手の甲にはびっしり「レモンサワー、ハイボール」などの落書きが。みんなドタバタ働いていたため、料理写真もほとんど記録がなく。次は必ずカメラマンさんにお願いしようと思います。吉川さんの煎り酒トークに、ここさんの料理デモンストレーション!
そうこうしているうちに、コアタイムの17時になり、トークショー開始です。30分ごとに、吉川さんの煎り酒トーク、ここさんの煎り酒料理デモンストレーションを実施しました。 聞こえないお客様も遊びに来てくれていたので、私は久々に手話通訳。煎り酒、水塩、なます、煮ぬき汁、振り売り……馴染みのない言葉がいっぱいで、もう必死です。歴史や料理の話って本当に奥深い! そうしてゆるゆるとお客様がお帰りになり、ここさんの3点盛りは売り切れ、入り口付近で販売していた煎り酒も完売! まぜこぜメンバーはもはや抜け殻で、長い1日が終了しました。 当日ご来場くださったみなさま、本当にありがとうございました! 実は、満席で入れずに引き返された方がいたり、料理をお待たせしてしまう場面もあって、不慣れなオペレーションでお客様にご迷惑をおかけしてしまいました。この反省点は、きっちり次回に活かしたいと思います! イベントが終わり、まだ放心状態&筋肉痛のスタッフですが、夏祭り的な1日の興奮と、煎り酒が新たに結んでくれたご縁のワクワクが、今になってじわじわときています。 これからも「煎り酒部」は煎り酒を広めるべく活動してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!研究員プロフィール:平原 礼奈
mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。