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第1回:まぜ研ボスの手作りごはんと仕事道/株式会社ゼオ代表取締役 黒井宏昌さん

平原 礼奈 │ 2016.03.25

念願だった食べる系コラム、はじめます!

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お店でも店員さんでもございません。ゼオのオフィスと社長の黒井さんです

こんにちは。食べることばかり考えている研究員のひらばるです。

「ダイバーシティ(多様性)を起点におもしろい社会をつくる」と独立してからはや5年。いろいろなプロジェクトに関わらせてもらいながら、最近では好きが高じて「食」も業務内容にするっとまぜ込み、公私混同街道まっしぐらで活動しています。

そんな私のコラム「まぜごはん」は、
1、ひらばるが気になる人のもとへ押しかけ
2、手作りごはんを食べさせてもらいながら
3、できることならお酒も一緒にいただきつつ
4、その人にまつわる話をあれこれ聴く

という欲望の塊のような内容。
輝く人の陰においしいものありで、食べることは生きることだし、手作りごはんは究極のプライベート。そこにまざり込めたなら、その人の一歩深いまぜこぜ道に触れられること間違いなし、と都合良く考えています。

記念すべき第1回目のゲスト(なのにホスト)は、当研究所の運営会社・株式会社ゼオ代表取締役の黒井宏昌さんです。オフィスでおいしいものを作ってくれるということで、マイ・ワイングラスにカヴァ持参で押しかけてきました。

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「まぜごはん7つ道具」その1:マイ・ワイングラス&お手製アタッシュケース。
夫に「これゴミ?捨てていい?」と言われて憤慨。

ゼオは人が集まる空間づくりをする会社

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恵比寿にある、アジト的な趣のゼオ社屋。地下にはシェルターもあるとか。完璧に黒井さんの趣味。

実は私、黒井さん率いるゼオさんの事業内容を詳しく知らなかったんです。そこで、仕込みで忙しい黒井さんに聞き取り取材を開始しました。

ゼオは、黒井さんが26歳のときに立ち上げた、空間プロデュース等のマーケティング・コミュニケーションを行う会社でした。設立時はバブル真っただ中で、「空間プロデュースっていうだけで、巨大なディスコ会場をつくるとか、寝ていても大きな仕事が舞い込んでくるようなむちゃくちゃな時代。まっとうな商売の仕方を忘れちゃいかんなと思って、うちは企業向けのビジネスをはじめたんだよね」と黒井さん。

その後、大企業から続々声がかかり、空間づくり、イベントプロデュース、映像制作や販促プロモーションなどなど幅広く手がけてきました。現在設立28年目で社員数も50名を超えるゼオさん。人が集まる空間を通じて、トレンドやコミュニケーションを生み出す、年季が入りつつ今風の会社です。

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ゼオの歴史を語る黒井さん

黒井さん、おいしいもの食べさせてください

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まぜこぜ研究所決起会も兼ね、外部研究員やデザイナーさん、カメラマンさんも一緒に集合!

黒井さんの料理がすごいんです。いつもプロ顔負けの手料理がFacebookにアップされてるなぁと思っていたら、ほんとにプロでした。

「机上の空論になるのがいやで、自分でもいろんな店をつくってみたわけ」と黒井さん。空間プロデュースの仕事には、店舗やフードコートなどの設計も含まれますから、リアルな情報を得るために、おやじのおでん屋、天然酵母のパン屋、スペインバルなどなど、その地域や顧客層のマーケティングリサーチをしながら、さまざまな店舗経営を展開してきたそうです。
おでん屋にいたっては、黒井さんが自ら出汁を取り、練り物まで仕込んでいたのだとか。もちろんゼオの経営もあるので、さすがにキツかったのだそう。よく社員さんに怒られなかったですね!

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とりあえず、かんぱーい! 自分だけマイ・ワイングラスで失礼します。

黒井さんがこの日食べさせてくれたメイン料理は、パエリア。
なんと出汁には、生ハムの豚足から取ったスープストックを使用し、さらに何種類もの魚介の出汁を合わせ、大きなパエリア皿に入れてダルマストーブでことこと煮込みます。ちなみにまだ寒かったその日、たまたま社内の暖房が壊れ、パエリア出汁香るストーブが社員さんを暖めておりました。

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ストーブの上でぐつぐつ一歩手前のパエリア。
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できたよー

パエリア完成~。いただきます!
おいしいー。おいしくないわけないー。複雑な味わいの出汁、つやつやもっちりの米、お焦げもばっちり!
黒井さんがスライスしてくれた厚切り生ハムも、オリーブオイルがすでに美味しいタパスもおすすめのお店のパンも、ぜんぶおいしくって。途中から、取材とかどうでもよくなってしまってごめんなさい。

みんなで持参したカヴァ3本はあっという間になくなり、会議室にあったオシャレな冷蔵庫から一同ビールを取り出してぐびぐび呑むという有り様。黒井さん、お行儀悪くてすみません。でも、いろいろ止まらないおいしさでした。

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あっという間に、パエリア皿がすっからかん。

黒井さんのご自宅はゼオさんの近くにあって、気まぐれで作る「オレの社員食堂」は、家で仕込んでから会社で仕上げ、社員さんと食べるのだそうです。これぞ職住近接のマゼコゼスト。

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黒井さんのいま興味あるテーマは地域なのだそう。

パエリアの出汁として骨の髄まで味わった生ハムの豚足ですが、そもそもはゼオの新卒採用インターンシップにて、参加者の懇親会で振る舞われたものなのだそう。
「ゼオさんみたいな会社がどんなことしているのか、新卒じゃなくても体験したい人いっぱいいるはずですよね」と話していたところ、「ちょっと年いってるけど、まだまだやるぞって気概ある人を集めてインターンシップやってもおもしろいかもね」と黒井さん。もしかすると近々ゼオさんにて大人インターンシップを開催することもあるかもしれません。

魅力的だなと思う人材について、「3次元のことをしながら1次元を大切にできるような人がいいね」とおっしゃる黒井さん。この言葉にピンと来た方は、ぜひゼオさんにご注目ください。

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また、必ずうかがいます。。

黒井さん、まぜごはんごちそうさまでした!さあ、次は何食べよう。

研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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