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よろしクッキー名刺がおいしく焼き上がりました

平原 礼奈 │ 2020.01.10
mazecoze研究所のひらばるです。 本年もどうぞよろしくお願いいたします!

クッキーもストーリーも味わってほしい名刺、焼けました

mazecoze研究所の名刺が今年も焼き上がりました。 その名は、よろしクッキー名刺。 長方形に型抜きされたクッキーに、食紅で文字を印刷してもらっています。 バター香る、サクサクでやさしい味わいの名刺です。 一枚一枚手作業で制作してくださっているのは、世田谷区にある社会福祉法人はるさん。 “精神障害やその他さまざまないきづらさを抱えた人が、地域の中で経済的自立を目指し、健康を大切にし、障害とうまく付き合いながら社会人として暮らして行く為のサポートを行う”福祉事業所です。
パイ焼き茶房のタルト。おいしい。
もともと私、はるさんが運営するカフェ「パイ焼き茶房(就労継続支援B型)」のアップルパイが大好きで、クッキー名刺をオーダーできると知って、お願いしました。 クッキーは、「パイ焼き窯(就労移行支援事業+就労継続支援B型)」の製菓工房で作っていただいています。
奥のテーブルの大きな塊がクッキー生地!
 
クッキー用の印刷機と、いつもお世話になっている職員さん。
  制作現場も見学させてもらったのですが、大量の素材をそれぞれの利用者さんのできることに合わせた細やかな役割分担のもとで調理されている様子が印象的でした。

名刺作りたくない問題からもらってうれしい名刺を模索

2012年よりフリーランスとして色々な人や団体と活動をご一緒させていたく中で、名刺がたくさんできました。メインで使っている名刺のほかに数枚。 はじめはとても嬉しかったのですが、次第に名刺入れがパンパンになる、出す時にもたつく、何をしてる人か伝わりにくい(自分でもうまく説明できないのに)などなど諸問題を感じるようになり。 いつしかご厚意で「名刺作りますね」と言ってくださるのをはぐらかすようになっていました。 もうこれ以上名刺を増やしたくない一心で、mazecoze研究所の名刺もずっと「いらんいらん」と渋ってきたのですが。 「じゃあ残らない、もらってうれしい、何かにちょっと貢献できる名刺だったらいいんじゃない?」「ありがチョコもいいけど溶けちゃうかなぁ」「じゃあよろしクッキー?」と、ほてさんと話し合って、2018年に生まれたのがよろしクッキー名刺だったのです。 この名刺、お渡しすると、とっても喜んでいただけるんです。 まじめーな席でも、必ず笑顔をいただけるのは、うれしいものがあります。 はるさんのお話もして、名刺交換を通じて障害がある人の仕事ぶりにふれてもらったり、ほんの少しでも自立や社会参加を応援できるかもしれないとお伝えしたり。 自分もこの名刺を作りたいとオーダーしてくださった方もいました。 「結局もったいなくて食べてません…」という人、会議中に小腹が空いてかじる人、渡した瞬間食べちゃった強者も(もはや名刺として機能してない)。 名刺交換した人のキャラがちょっとわかって、それもまた楽しい。 いつも撮影でご協力いただいているカメラマンの木内さんには、クッキー名刺を作る代わりにクッキー名刺の撮影をお願いする物々交換もしてもらいました。
木内さんに撮っていただいた名刺交換の瞬間。「Bmaps開発者・審査員対談」にて。
  その場がちょっと楽しくなるmazecoze研究所の名刺、これからお会いする方々と交換させていただきたいと思います。 賞味期限がありますので、お早めにお召し上がりください。 本年もmazecoze研究所をどうぞよろしくお願いいたします
About
研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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