作品と劇場をひらく鑑賞サポートの可能性|東京芸術劇場 社会共生セミナー10/8オンライン開催(18:30-20:30)
あらゆる人にひらかれた劇場、あらゆる人が享受できるアーツをめざして
こんにちは。
mazecoze研究所の平原です。
東京芸術劇場さんが長い時間を積み重ねて推進されている「鑑賞サポート」について、実践からの気づきとそこからひらかれる可能性を対話する社会共生セミナーが、2024年10月8日 (火)に開催されます。
昨年度「鑑賞サポートがひらく より豊かな劇場の可能性」報告書の制作で伴走させていただいたご縁から、私も登壇します。
東京芸術劇場のみなさん、また、第二部に登壇される木ノ下歌舞伎主宰 木ノ下 裕一さんと、時間をかけて練り練りしながら企画を進めておりますが、その過程でもたくさんの気づきや発見があり、当日はそんなお話も交えて楽しく進められたらと思っています。
手話通訳・文字支援付き、オンラインでの開催&無料です。
あらゆる人にひらかれた劇場、あらゆる人が享受できるアーツをめざして
障害者と健常者、ろう者と聴者など、人々を区分して、マイノリティを外側に押しやりがちな社会に、私たちは生きています。
違いを肯定する眼差しを持ち、他者を認め合い、誰もが生きやすい社会をつくるには、どうすればよいでしょうか。
東京芸術劇場では、こうした社会課題の解決と共生社会の実現を目指して、皆さんとともに学び考えるセミナーシリーズを開催しています。
東京芸術劇場公式サイトより
第11回 東京芸術劇場 社会共生セミナー 概要
第11回 作品と劇場をひらく鑑賞サポートの可能性
>>公式サイト(https://www.geigeki.jp/performance/event326/e326-1/)
日程:2024年10月08日 (火)18:30-20:30
会場:オンライン開催
情報保障:手話通訳・文字支援付き
プログラム
第一部 『勧進帳』公演鑑賞サポートを振り返って
第二部 木ノ下歌舞伎と鑑賞サポート~作品世界にもたらすもの
内容
鑑賞サポートは、必要とする観客のための情報保障であると同時に、それを超える意味ないしは価値を持つのではないでしょうか。今回の社会共生セミナーでは、演劇公演における鑑賞サポートの実施を通して生まれるものや、その広がりと可能性について考えます。
昨年度の東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』公演において、東京芸術劇場では、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一氏とともに、作品の作り込み段階から織り込んで鑑賞サポートを制作しました。さらに、利用されるお客様との意見交換の場や同公演の地方巡回へのバリアフリー字幕・音声ガイドの帯同などを通じて、さまざまな知見を得ました(詳細は『鑑賞サポートがひらくより豊かな劇場の可能性 報告書』参照)。
第一部では、この一連の実施から何がもたらされたのか、制作担当者らが振り返ります。第二部では、鑑賞サポートを織り込んだクリエーションを重ねてきた木ノ下氏とともに、作品そのものへの作用をはじめとする鑑賞サポートの面白さや魅力を掘り下げていきます。
登壇者
木ノ下 裕一(きのした ゆういち) ※第二部のみ
木ノ下歌舞伎 主宰
1985年和歌山市生まれ。2006年、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)在学中に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『三人吉三』『娘道成寺』『義経千本桜―渡海屋・大物浦―』など。
2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。第38回(令和元年度)京都府文化賞奨励賞受賞。令和2年度京都市芸術新人賞受賞。平成29年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。
渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2024年からまつもと市民芸術館(長野)の芸術監督団長。
https://kinoshita-kabuki.org/
平原 礼奈(ひらばる れな)
編集者・手話通訳士
大学卒業後、人材教育と出版を行う企業で書籍編集や障害者雇用促進の教育企画に従事する。その後独立し、「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに、様々なプロジェクトにいろいろな役割で参画。近年では農福連携等応援コンソーシアム、True Colors CARAVAN、クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーなどで、ファシリテーションやコーディネート、編集執筆、広報を担う。2015年より多様性を探究するwebメディア「mazecoze研究所」を運営し、ライフワークとなっている。ろう文化や手話言語について日々学びながら、手話通訳者としても活動中。
多田和代(ただ かずよ) ※第一部のみ
東京芸術劇場職員(事業企画課 事業調整係 社会共生担当)
昭和音楽大学アートマネジメントコース卒業後、イベントの企画・制作をするNPO法人の立ち上げに参画し、イベントの企画制作、アーティスト支援業務を担当。その後、大学の助手として後進の育成に携わったのち、2019年より東京芸術劇場にて勤務。
2020年より社会共生担当として、鑑賞サポートを担当。その他、障害の有無にかかわらず参画できる社会共生事業の企画および制作に従事。対象舞台芸術における多様性に関心のある方(アーティスト・制作者・劇場関係者等)をはじめ、どなたでもご参加いただけます。
お申込方法
リンクよりお申込みください
https://ws.formzu.net/fgen/S92548404
【締切】 2024年10月1日(火)
あらゆる人にひらかれた劇場、あらゆる人が享受できるアーツについて、鑑賞サポートとそこからひろがる可能性について、一緒に考えてみませんか?
ぜひ、ご参加いただけましたらうれしいです。
mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。