劇場における鑑賞サポートを全国に波及させるために|東京芸術劇場「巡回公演における鑑賞サポートの波及に向けた検証」報告書公開
こんにちは。mazecoze研究所です。
池袋にある総合芸術文化施設「東京芸術劇場」さんが、国内6ヵ所の劇場と連携して行った、クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー パートナープログラム「巡回公演における鑑賞サポートの波及に向けた検証」事業の報告書が公開されました。
「鑑賞サポートがひらく より豊かな劇場の可能性」報告書(PDF)
〈目次〉
はじめに
実施概要
鑑賞サポートの現状調査
鑑賞サポートの実施における連携
鑑賞サポートの東京公演・巡回公演での実施
プログラム全体の振り返り・成果検証
アンケート集計結果
まとめ 鑑賞サポートの波及に向けて
おわりに
演劇公演の鑑賞サポートを10年以上推進してきた東京芸術劇場と、その取り組みに関わる方々の視点を、色々な角度から集めた内容になっています。
東京芸術劇場でこのプロジェクトを推進したご担当者が、振り返りで「多様な人が“自分の劇場だ”と思える場こそ、本当の意味での劇場」と書いているように、そんな場づくりに向けた思いが詰まった報告書です。
mazcoze研究所の平原も、編集・執筆・制作として約10ヶ月伴走し、たくさんの学びをいただきました。
ぜひ、ご覧ください!
クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー パートナープログラムについて
クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーでは、国内文化施設、NPO、研究機関や文化事業に関わる多様な担い手と連携しながら、文化施設や文化事業のアクセシビリティ向上に関わる調査、検証、モデル開発に取り組む「パートナープログラム」を実施しています。
クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー公式サイトより引用
2023年度の「パートナープログラム」の一つとして、東京芸術劇場が企画運営を担い、国内6ヵ所の劇場と連携し取り組んだのが、巡回公演における鑑賞サポートの波及・展開モデルの開発です。この度、その取組をまとめた報告書を公開しました。
東京芸術劇場では演劇公演の鑑賞サポートとして字幕機や音声ガイドの提供を継続的に行ってきましたが、今回はそうした取組を全国の劇場や地域に波及することのできる鑑賞サポートの在り方について検証・実施しました。
報告書では、事前の準備から実施に至るまでの試行錯誤の過程、初めて鑑賞サポートを行った巡回先の劇場職員との座談会や公演を鑑賞した障害当事者の方との意見交換会などの成果をまとめています。