English

第16回:整理整頓でスッキリ

あだち先生 │ 2019.02.07

こんにちは、アナログゲームマスターのあだち先生です。

最近、ミニアナログゲームマスターがおもちゃ箱を、ドバーッとひっくり返してしまいます。部屋にあるおもちゃ箱は、全部ドバーッと派手にひっくり返した後に、優雅に絵本を読んだりしています。
だけど「そのドバーッと出したおもちゃで遊ばへんのか!」なんてツッコミはしません。あだち先生は全くイライラしません。
なぜかと言うと、先日参加した保育園の懇親会(お馴染みですね)で聞いた有難いお話のおかげです。
幼児教育の専門家である先生がお話してくださったのですが、
「なんで綺麗にしたばかりの部屋を散らかすのか?これはズバリ、結果が変わったことが面白いから!」だそうです。

え?どういうこと???
綺麗に片付いたおもちゃ箱を自分の手でドバーッとひっくり返したら、おもちゃが散らばって、元々の形から変化しますよね?そう、結果が変わりました。それが楽しい、満足、達成感なんだそうです。
「散らかすことを目的としていない」が理解できると、気持ちがすんごい楽チンになって、毎日散らかってもあんまりイライラしたり、怒ったりする気持ちは起きません。
まぁ欲を言うなら、散らかすんじゃなくって、「部屋がスッキリして綺麗になる」変化を楽しんでくれたらもっといいのになぁ〜。とは毎日思いますけどね。

でも、そんなにイライラしない理由がもう1つあります。
なぜなら、何を隠そう!あだち先生は整理整頓が大好きだからです!

物をなかなか捨てない旦那さんから恐れられている断捨離の鬼ことあだち先生ですが、そうです!整理整頓も、断捨離も大好きです。
あぁ、うちのミニアナログゲームマスターも整理整頓大好きボーイになってくれたらいいなぁ〜(遠い目)。

掃除そのものも好きですが、この棚のスペースにあれとあれって、上手にはまりそうと頭の中でシミュレーションする、そして実際にやってみるとパズルのようにピタッとはまると気分がいいんです。

この気持ちいい〜っていうのが体に染み付いたら、整理整頓が自然とできるようになるかもなぁ。常日頃「掃除は最高のインテリア!」と説いているのですが、家族の誰にも響いていなーい!整理整頓ってすごく楽しいのをウザがられずに教えたい!!!
そして!!!なんとビックリ仰天!
実はそんなゲームがあるんです!!!

空いたスペースにピッタリはまる!!!
今日は、遊んだら整理整頓が大好きになるゲームをご紹介します。

『いかだ動物園(2015年版)』(ドイツ)

2〜4人用、所要20分、5歳以上

え?こんな可愛いゲーム?お掃除ゲームじゃない?って思った人!
するどい!
この見た目なら、みんな絶対遊んでくれるはず。
ふふふ、遊び終わった頃には整理整頓マシーン化してるなんて夢にも思わないでしょう。
ぜひ、「動物がいっぱい出てくるゲームしよう!」って誘ってみてください。

では、準備しましょう!

笑顔で「YES」 う〜んの「NO」タイル2枚を1人ずつ持ちます。

そして、動物コマ。

みんなが見える場所にいかだボード、砂時計を置きます。
全部で6枚の大きさもバラバラな、いかだボードですが、毎ラウンド1枚ずつしか使いません。今回のいかだはこんな形です。

そして、動物カードをランダムで10枚オモテにして、カードに書かれた動物コマを置きます。
これで準備完了!

では、早速プレイヤー全員に質問!
「このいかだに今準備されている動物コマ全て乗れる?」
この時、丸いタイルを使います。
乗れる!と思えば「YES」
乗れないでしょ?と思えば「NO」
それぞれタイルがみんなに見えるように表にします。
「せーの!」
「まぁ…10匹くらいは余裕で乗るよねぇ」

というわけで、全員乗る!と判断しました。
ここで、1枚動物カードが増えます。
10匹分の動物タイルが11匹分になりました。
これを見たうえで、先ほどと同じ質問です!
これを繰り返して、動物がどんどん増えてくると
「いや、もう無理じゃないかな?」と不安に思ってくるプレイヤーがいるはずです。
「せーの!」

あ!赤い「NO」タイルが出た!!
1人でも「NO」のタイルを出した瞬間…砂時計はひっくり返されます。

砂時計が落ちるまでに、「YES」のタイルを出したプレイヤー(複数いたら全員)
が動物のコマをいかだに乗せます。

「きゃーヘビが難しい!」
「うわぁラクダって意外にでかっ」
「えーーーもう砂時計が落ちる」

とまぁ、慌てていかだに動物をギュウギュウに詰めます。
乗らない!に賭けた人は、「早く砂時計!落ちろ!」って願います。笑

時間内に乗せれた?やっぱり乗せれなかった?と確認し、「YES」「NO」を正しく判断した人が得点を得ます。同じことを6ラウンド繰り返して、一番得点が高かった人が優勝です。

ゲーム中、「あのくぼみ…うさぎと羊がピッタリ、ハマりそ〜」「うわ!白くまだったらあそこにハマるな!」とずっと頭の中でシミュレーションします。
時間制限があるのでワーワー盛り上がりますし、我慢比べのような駆け引きもあります。色んな要素が詰まった面白い『いかだ動物園』です。
大人も子どもも楽しめるオススメゲームですので、ぜひ遊んでみてねー。
さぁ!これであなたも整理整頓上手になる…?

あだち先生

株式会社あだちのYEAH代表取締役 / アナログゲームマスター
京都出身、1歳男児の母。仕事のご依頼を受けるとド派手なピンクの衣装に身を包みアナログゲームマスター「あだち先生」に変身! 人数や用途に合わせてゲームを選別現場まで持ってルール説明をするアナログゲームのケータリング! その名も「おでかけゲームマスター」として、あちこちのホームパーティーに登場。 近年では、東京おもちゃ美術館などのイベントを始め、企業研修、ブライダルなどアナログゲームを使ったイベントを提案、企画まで行い、 舞浜の商業施設イクスピアリのメインステージでは、アナログゲームを作るワークショプを展開し、のべ1000人を動員。

研究員プロフィール:あだち先生

株式会社あだちのYEAH代表取締役 / アナログゲームマスター
京都出身、1歳男児の母。仕事のご依頼を受けるとド派手なピンクの衣装に身を包みアナログゲームマスター「あだち先生」に変身! 人数や用途に合わせてゲームを選別現場まで持ってルール説明をするアナログゲームのケータリング! その名も「おでかけゲームマスター」として、あちこちのホームパーティーに登場。 近年では、東京おもちゃ美術館などのイベントを始め、企業研修、ブライダルなどアナログゲームを使ったイベントを提案、企画まで行い、 舞浜の商業施設イクスピアリのメインステージでは、アナログゲームを作るワークショプを展開し、のべ1000人を動員。

「あだち先生」の記事一覧を見る

ページトップへ戻る