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「NO RULE」でアメーバー。不思議なトライアングルが織りなす、Barbara Poolのつながり方。【前編】

平原 礼奈 │ 2017.05.11
こんにちは。ひらばるです。 最近、株式会社Barbara Pool(バーバラプール)の皆さんとあれこれご一緒する機会があって、個性的で素敵な人たち&おもしろい仕事してるなぁーと気になっていました。しかも、みんなお若い!(20代〜30代ほやほやとか) ちょっとこれは、姐さん(と呼ばれている)皆さんのこともっと知りたいと、お話をうかがってきました!

多様な地域の仕事から拠点づくりまで!

どこか懐かしさを感じる落ち着く場所が、彼らの拠点「morisola」
Creative・Social・Localをテーマに、TVCM・WEB映像の企画制作や、地域商品の開発、広報、宣伝まで幅広く手懸けるバーバラプールは、2013年にはじまりました。 発起人で代表取締役の井上祐巳梨さん、プロデューサーの福留千晴さんと廣部慧さんが中心となり、地方自治体や企業を巻き込んだ事業を怒涛の勢いで推進しています。
バーバラさんがプロデュースした鳥取県のイベント×コナン!その他の仕事についてはこちらも!
さらに、取材にうかがった「morisola(モリソラ)」は、森下にある3人の事業所でありながら、地域創生に関心のある人たちが集まるイベントを随時開催するコミュニティラウンジとしても機能。築50年の日本家屋を自力でリノベーションした地域コラボ場なのです。
自らの手でリノベーション中!
2016年のmorisolaオープニングパーティには、ご近所さんを含む大勢の仲間たちが集った。
各地域で活躍する人をゲストとしたインタラクティブな「地域サミット」も定期的に開催。©MOTOKO
2017年5月からは、モリソラの2階部分を試験的に民泊として貸し出しする実験もスタートする予定だとか。 メンバーの廣部さんも、佐賀県の有田町に在住しながら多拠点活動をしているとあり、最近増加傾向にある、複数拠点で活躍する人や海外旅行者の居場所としてのあり方も模索しているそうです。

広告営業のルーツを持つ3人が集結

地域の仕事から人が集う場づくりまで、幅広く展開するバーバラプールの3人は、もともとどんなことをしていた人たちなのでしょう。 「私たちは3人とも、前職で広告代理店の営業として働いていました。私は入社面談の時に “営業だね”と面接官に言われ、部署が即決だったのですが、大学ではもともと芸術学部にいて、クリエイティブがやりたいという気持ちが強かったんです。それで、本業のかたわらクリエイティブ事務所で学ばせていただき、独立、クリエイティブ会社・バーバラプールを起業しました」と井上さん。
「完全にベシャリで営業になりました(笑)」と話す井上さん。普段は物腰柔らかなクールビューティー。
同じ頃、前職時代から同期で仲が良かった福留さんと一緒に始めたのが、アリタヤキ Re-valueプロジェクトでした。色味や多少のゆがみで、職人さんが不良在庫と判断した有田焼を、カジュアルに使える形に再生したプロダクトを企画したのです。
「私も鹿児島出身で、地域に貢献する仕事がしたいとずっと思っていて。まだ会社に所属していたので、お金を介さない関係でどんなことができるかな、という実験でもありました」と福留さん。
地域性と規格外商品という社会問題を掛け合わせ、クリエイティブに解決したこのプロジェクトは注目を集め、渋谷ヒカリエの「d47MUSEUM」で行われた各県展示の佐賀代表として選出。そうしたきっかけもあり、福留さんも2015年にバーバラプールに本格参画することになりました。
「父が鹿児島で“小鹿”という焼酎の芋を作っているのですが、今ではそのPRもしています。焼酎利き酒師の資格も取得しました」。福留さん、まぜこぜ感が最高ですね!
ちなみに、廣部さんはどのような経緯で? 「広告代理店で2年目を終えた時に、佐賀県の有田町にご縁がある飲食店をコンサルする機会をいただきました。そのちょうど4年後に有田焼400周年を迎えると聞いて、会社を辞めて移住したんです。歴史的にも、大きな変化を伴う期間には、これまで居なかったような人が出現しますよね。自分はそれを有田で体験したかったんです。 そこからいろいろあって(笑)1ヶ月くらい有田を放浪して、やることを決めて歩み始め、それからさらにまたいろいろあって、バーバラプールに参画しました」 有田に移住して酸いも甘いも味わったという廣部さんですが、なぜかその話よりもいま夢中になっている貝の話ばっかり(笑)
佐世保の赤マテガイと赤ウニについて15分は語ったヒロべさん。その後、約束通り「貝の会」を開いてくれました(娘インフルエンザで参加できなかったけれど泣)
その様子を見て、 「こう見えて彼は、かなり苦労してるんです。身一つで佐賀に移住して。でも、地元の人に支えられた経験があるから、彼は根っからの地元視点です。前職時代には部署も違ったし、ほとんど話す機会がありませんでしたが、今こうして一緒に活動しているのがおもしろい」と井上さん。 3人とも、営業で培ったコミュニケーション力や人を巻き込む力が、いま仕事を進める上で大きな強みとなっているといいます。営業力とクリエイティブのセンスを駆使し、「ここまでしかできない」という境界線を超えて、どんなプロジェクトも初めから最後まで。クリエイティブプロデューサーとして総括するその姿には説得力があります!
バーバラプールモリソラ >>後編では、バーバラプール流の働き方の秘訣をうかがいます! (撮影:山田憲史 取材・執筆:ひらばるれな)
研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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