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宅配便に新しい価値をプラスする存在、“佐川女子”の素顔
佐川急便株式会社編【第1回(全2回)】

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「佐川男子」だけじゃなく「佐川女子」もめちゃイキイキしてました!

例えば、電車の乗務員、建築現場での現場監督、警官や消防士など、ひと昔前なら「女性にはちょっとムリ目」と思われていた職業で活躍する女性の姿。最近、実感値として「ホントに増えたなー」と思いませんか? おそらく、宅配業もそんな仕事のひとつ。
きっとまだまだ大変なこともあるんだろうなぁと思いつつ、同性ながら「かっこいい〜」と思わず応援したくなってしまう彼女たち。実際にはどんな風に働いているんだろう??
———そんな興味が尽きず、今回の我が社のmaze道は、飛脚のマークでおなじみ佐川急便株式会社のみなさんにお話をきいてきました。

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佐川さんといえば、多くの人が思い浮かべるのはやっぱり「佐川男子」のブレイク。 もはや世の中、むしろ草食男子の方が数的には多くね?と思われる昨今、重い荷物をひょいと運ぶ細マッチョなボディ、さわやかな笑顔にきらめく汗といった伝統的イケメン像の再来は、女子的にはなかなかおいしい社会現象ではありました。でもそのせいで、「やっぱり宅配ってオトコ業界」というイメージが余計に定着してしまったのでは?

「いえいえ、佐川男子人気があったお陰で、むしろ周りのみなさんから『佐川女子もありだよね』と言っていただいたという経緯があるんですよ」と話すのは、今回案内役を務めてくださった佐川急便広報課の小泉友紀さん。

女性の活躍を後押ししているのはお客様からのニーズ

実は佐川さん、女性従業員の活躍を推進する取り組みに着手したのは業界の中ではかなり早いほう。とくにこの5年間は、「全従業員に占める女性の割合を3割に」「女性管理職の増加を」を合い言葉に、さまざまな取り組みを進めたところ、2011年に約8,000人だった女性従業員の数は、2016年3月現在、11,144人まで増えて23.6%。かなりの成果が出ているそうなのです。

<佐川急便株式会社の女性従業員比率>

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佐川さんが女性の活躍推進に取り組み始めた理由には、働き方改革ブームとも言える世の中的な労務トレンドや今やどの会社も抱える労働力不足問題もありましたが、何より大きかったのはお客様のニーズの変化だったのだとか。
「例えば、一人暮らしの女性のお客様だと夜遅くや朝メイクする前など、男性の配達員にドアを開けたくないシーンがありますよね。内容によっては男性が配達することに抵抗がある荷物もありますし、女性の配達員をご希望される声は年々高まっていたんです」(小泉さん)

働き方のバリエーションを増やしたら残業が減った

そんなわけで、こちらは東京・入船にあるサービスセンター(SC)。
よりによって、集荷と配達が入り乱れる夕方の一番忙しい時間帯にお邪魔してしまった私たち。迷惑この上ないわけですが、センターの一番活気がある様子を見させてもらうことができました。
お、お、お。さすがみなさん動きに無駄がない。そして、なんでしょう。この特筆すべき女子率の高さ! おなじみの白とブルーの佐川ストライプって、女子にも結構似合っちゃうんですね。

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女性の採用に力を入れている佐川さんでは、平行して女性の働きやすい環境作りも課題です。
現在、こちらのSCではメンバー7人中4人が女性。うち正社員は2名で、残りのメンバーは午前中だけ、夜だけなどさまざまな働き方でジョインしている主婦などの臨時職員です。
すべての荷物を配達し終えるまでが仕事なので残業ゼロを目指すのはなかなか難儀ですが、それでも、こんな風に多彩なワークスタイルを取り入れるようになって以降、残業時間は劇的に減ったといいます。

また、このSCのように女性の方が多い組織を作ったことにも実は実験的な意味合いがあって、女性が多い組織では何が起こるのか、どんな結果になるのかを1年ほど前からモニタリングしているのだとか。SCの近隣には似たような人員構成のSCが多く、全国的にも佐川女子密度が非常に高いエリアとなっているようです。

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とはいえ、ちゃんと男性もいらっしゃいます。メンバー同士は本当に仲良し!

「毎日仕事が本当に楽しい!」佐川女子、生インタビュー

「女子が多くて良かったこと? 相談ごとが気兼ねなくできることですね。女性特有の体調不良とか、やっぱりありますから」 と教えてくれたのは、入社4年目の加藤朱音さん。
「でも、男女関係なくお互いにフォローし合いながら仕事をしていますよ。宅配って一人で頑張るイメージがあるかもしれませんが、実はチームプレイが重要。困ったことがあっても常に助け合える環境なので、孤独とは無縁です」
こちらは、加藤さんより6年先輩の寺崎麻美さん。

忙しい時間を縫ってお話をきかせてくれたおふたりは、中学高校時代にソフトボール部所属だったことが共通項。佐川さんはソフトボールの社会人女子チームを持っていて、「高校卒業後にそこでプレイしないか?」と誘われたのが入社のきっかけだったとか。
そんなわけで、確かに一般的な女子より体力には少々自信があるおふたりですが、お仕事の方は3年前までカスタマーセンターでお客様からの電話対応を任されていたそう。「現場は男子で女子はそのサポート」という昔ながらの分業色は、案外最近まで残っていたんですね。

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加藤朱音さん。「将来のことはまだわからないけれど、お母さんにはなりたい」

お客様からのお叱りやご意見を聞く機会がどうしても多くなるカスタマーサービスの仕事。高校卒業後間もなくこちらに配属になった加藤さんは、お客様からの電話対応中に苦情を言われることもしばしばで、「もしかして私、世の中から嫌われている会社に入ってしまったのでは……?」と思い詰めたこともあったと言います。そこもまた、ティーンエイジャーらしくて初々しいのですが。
「でも、現場に出てみたらぜんぜん違いました。お客様がみなさん良くしてくれる。世界が180℃変わってすごく前向きになれました。きっと、私には現場の仕事が合っていたんでしょうね。今は仕事が本当におもしろいです!」

寺崎さんも、「先輩から『現場は楽しいよ』と聞いていたので、異動になったときはうれしかったですね。実際、お客様とのやりとりに本当に元気をもらっています。すれ違ったときに『お、元気!?』と言われると顔を覚えてもらえてるんだなとうれしくなりますし、落ち込んでるときに声をかけてもらえると優しさが染みます」と笑顔で話します。

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寺崎麻美さん。「お客さんに名前を覚えてもらえるだけでもすごくうれしいんですよ」

みんなが気になっている、「重い荷物はどうしているの?」問題については、
「グイーーッとやると案外なんでも運べますね(笑)」
「荷物のカドをベルトに引っかけて持ち上げるのがコツです!」とふたりともケロリ。
もちろん、体調や人による得手不得手もあるので、臨時職員の主婦の方には軽めの荷物をお願いしたり、時には近くにいる男性に助けを求めたりもしています。

「数字」を持つことでわかるお客様のありがたみ

ふたりが何よりやりがいを感じているのが、お客様から荷物をご出荷いただけたとき。
どういうことかというと、佐川さんでは宅配員のことをセールスドライバー®(SGホールディングスの商標登録です!)と呼ぶのですが、その名の通り彼女たちは数字(売上目標)を持っていて、単に荷物の集配をするだけでなくお客様への営業も仕事の範疇なんです。
そのターゲットは、オフィス街のSCといえど会社や事務所だけにとどまりません。例えば、スマホのフリマアプリのヘビーユーザーさん、自宅でアクセサリーなどを作ってネット販売している作家さんなど、開拓すれば近隣住民の方たちの中にも有力なお客さん候補って案外たくさんいるようなのです。 「そんな人たちに名刺を渡し、世間話をして少しずつ仲良くなって、最終的にご指名をいただけたりするとものすごくうれしいんですよね」(加藤さん)

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係長に昇進したばかりという牧野さん。セールスドライバー時代は4tトラックを運転していたというカッコいいリーダーです

このSCを統括する東京営業所営業課で係長を務める牧野寿恵さんは、そんな佐川女子たちの営業スタイルを「会話から生まれる営業」と呼んでいます。
「お客様といろいろなお話ができる状況は、お客様の満足度が高い状況でなければ作れません。時間を守る、礼儀正しい態度取るといった基礎的なことが徹底されたうえで成立するコミュニケーションなんです。だから彼女たちは、本当に細やかに気を配っていますよ」

そろそろなくなりそうかなと思ったら頼まれる前に新しい伝票を作ってお届けするなど、彼女たちの心配りと懸命さは、牧野さんの目にも実に見事に映るとか。
「女性従業員が増えると営業成績が伸びる理由は、単に彼女たちがフレンドリーだからではなく、日々積み重ねてきたいくつもの小さな努力があるからだと思っています」

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台車や自転車など小回りの利く配送方法を導入したことも女性の働きやすさにつながっています

グイグイと押しを効かせ、頭を下げまくって勝ち取るパワーゲームにも似た従来の営業スタイルが、遠い昔のことのように思えてくる佐川女子たちの話。コミュニケーションをはかり、ていねいに絆を育むことで受注をいただく彼女たちの姿勢が、お客様から絶大な信頼を集めている理由は、その働きぶりに一瞬触れるだけでもわかるような気がしました。

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最後は恒例の記念撮影! 佐川女子のみなさん、ありがとうございました

次回は佐川さんの本社を訪ねて、女性従業員の活躍を推進する人事や経営サイドの熱い思いを伺ってきます!

(撮影:荒木理臣 取材・文:阿部志穂)


佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>

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