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mazecoze研究所、2018年の総括!

mazecoze研究所 │ 2018.12.28
こんにちは。mazecoze研究所です。 2018年も残すところあとわずか。みなさんはどんな年末をお過ごしですか? mazecoze研究所では、今年も新しい価値を生み出す方々にお会いして、刺激的なお話を聞くことができました。新しく取り組みたいことがあれこれ見えてきた一年でもありました。 年の瀬に寄せて、いつも応援してくださっている皆さまへの感謝を込めて、2018年のmazecozeを振り返ってみたいと思います!

あなただけの自由を後押しするメディア

mazecoze研究所がはじまって3年が過ぎ、記事数も170を超えた2018年。 私生活では保手濱の第3子がやっと1歳になり、ひらばるは2人目出産終えてすぐ&夫単身赴任でワンオペ育児と、まだまだ何をするにもスロー状態でのスタートでした。 でも、社会や街は怒涛の変化を遂げていて。 SDGs、AI、人生100年時代、各種アップデート……メディアやSNSでこれらのワードが流れ、人々の活動も多様で多彩で、取材先のネタ探しには困らないどころか、行きたくても手が足りなくて悩むほどでした。 そんな中で私たちが何を感じていたかというと、ずばり一言、「焦るわー」です(笑) 社会の変化が速すぎて、周囲の人の活動がまぶしくて、立ち止まってじっくり考える前に、足元から流されていくような感じ。自由に使えない時間へのジレンマと、時代に置いていかれそうな焦りがじわじわと湧いてきました。 それでも街に出て、取材や打ち合わせをすると、世界が一歩広がり、勇気が湧いてきて、また続けていこうと思えるんですよね。 そんな気持ちにさせてくれたのは、それぞれの価値観や多様なやり方で、これまであった境界線を超えていっている人たち。彼らから学んだのは「自由」についてです。 会社の中にいても、一人でも、プロボノでも、育休中でも、自由は作れる。そのためには、自分が大好きだと思えることや、「なぜ?」と感じることを見つけて、SNSを駆使したり小さなコミュニティを生み出したり、何かひとつ動いてみること。 そうすれば人やもの、自分自身との新しい関係性が生まれて、どんどん自由になれる。というか、自分で自分のことを自由だと感じられる。 もちろん自由を手にした人たちにも現在進行形で悩みや失敗があって、変化する社会を作っているのは、そんな血の通った人間であるということ。 そんなことにやっと気づけて、焦りすらも「やる気あってよし!」と思えたときに生まれたのがmazecoze研究所の新しいコピー「あなただけの自由を後押しするメディア」でした。 記事を読んでくださる方にとっても、取材を受けてくださる方にとっても、私たち研究員自身にとっても、「自分だけの自由」を見つけ、それを応援しあえる場でありたい。 そんな視点から「いまmazecozeから届けたい情報は何か?」を考え、記事の制作を進めていきました。

「自由」を自分でつくっている人たち

それでは、2018年に取材させてもらった方々をご紹介しましょう! みなさん自分の好きなこと、したいこと、自分だからできることを見つけて行動し、オリジナルな自由を生み出されている方たちばかり。 彼らを見ていると、これからの時代を作る「マゼコゼスト」に求められる力の一つは、自分が輝ける場を見つけられる勘所。
住みたい街ランキング常連の恵比寿で、街の人たちの営みをもっと濃くするための地域通貨を始めた高橋さん。こども食堂や都会で農業など活動の幅は広がるばかり。 「いいこと」をみんなのものに。住みたい街ランキング常連の恵比寿で始まる地域通貨って何?
ちんどん屋さんで、子どもとまちをめぐる旅人で、国内外のこどもがいる場やコミュニティづくりのお手伝いをする佐藤有美さん。 子連れの旅人 佐藤有美さんが遭遇した、世界中の子どもと母のまわりで起こる、混沌として愛に溢れた生き方のこと
縄文時代を現代につなぐ通訳者、土偶女子代表の譽田亜紀子さんは、今年国宝の土偶が集結した「縄文展」でも大活躍! 国宝土偶が集結する「縄文展」に沸く東京国立博物館で、土偶女子代表 譽田亜紀子さんのトーク&折り紙作家 COCHAE 武田美貴さんの土偶折り紙イベントに参加してきました!
無敗のコピーライター兼魚屋さんで、片腕ロボットと世界中を旅した写真展「Looking for LOVE」を東京・京都で開催した永澤仁さん。maze研の中で「すごい人」の代名詞的存在。 無敗のコピーライター永澤仁さんの写真展「Looking for Love」行ってきました!
かわいい!楽しい!キラキラしたものづくりで唯一無二の存在になった「電子工作女子」の矢島佳澄さん。 意味なんかなくていい!思いのまま電子工作を続けてきた女の子は、唯一無二の存在になった

スモールスタートのテクノロジーが社会を変える

テクノロジーが持つ可能性を目の当たりにした年でもありました。 どの活動も「なんらかの課題意識」をきっかけにはじまっていて。本業を他に持っている人同士で協働したり、これまで違う業界にいた人が新しいテクノロジーに挑戦したり、社会課題を起点にはじまるソーシャルイノベーションがそこここに。 スモールスタートでも彼らが未来に与える影響は偉大です!
エンジニアの街おこし「シビックテック」が世界の大きな潮流に。行政だけではできない市民や企業との「協働」が社会を変える。UDトークの青木さん、再登場! 「練馬を世界の中心に」UDトーク青木さんもやってるシビックテックって何?
困っている人と助けたい人を繋ぐIoTのスマートマタニティマークが、実証実験を経てさらに進化しまくり。バリアフリーのためにテクノロジーを駆使した新製品が超福祉展でも発表されていましたよ。皆さん今も、組織に属しながら活動を広げています。 超福祉展で見つけた“超”進化したスマートマタニティマーク
完全個室のIOTナーシングルーム「mamaro」がはじめた人に優しいインフラづくり。現在は続々と色々な場所に設置されているのだそう! IOTな授乳室が誕生! 完全個室のナーシングルーム「mamaro」を手がけるTrim長谷川裕介社長の人に優しいインフラづくり

新しいコミュニティの形

個のあり方が多様化している時代だからこそ、柔軟なコミュニティがふつふつと生まれていたのも印象的でした。
家族も友情も超えた他人との子連れルームシェアをする西さん一家。「一緒にいて家族より楽」「感謝しかない」「彼らがいた方が私は穏やかでいられる」などなど、妊娠出産でも継続されたルームシェア暮らしのおもしろさと価値深さが話題を呼びました。 「隣人」が育児を救う!? ──家族も友情も超えた他人との、子連れルームシェア
教育とアートをベースに復興したイタリアの街レッジョ・エミリア。世界中から注目されている地域×アートの教育アプローチが日本に初上陸! 世界が注目する教育哲学「レッジョ・エミリア・アプローチ」の読み語りイベントが世田谷にやってくる!
PTAに関わる方々が学校の枠組みを超えて居酒屋で一杯やりながらあれこれ話す、古今東西PTA居酒屋対談。 第1回 古今東西PTA居酒屋対談:意思決定と進め方、参加するモチベーションって?
『いろとりどりの親子』という映画のトークショーで、国会議員たちが多様性を考えるコミュニティにふれ、日本の政治が進める多様性への挑戦について聞きました。 日本一多様性に欠けている場所は国会!? 映画『いろとりどりの親子』国会特別試写会で垣間見た、日本の多様性への挑戦
IoTは女性の時代? IoT女子会が大盛況! IoTは女性の時代! 電子工作女子 矢島佳澄さんの「しっぽコール」製品化までの道のり
アウトサイダーアートの展示会。作品とお客さんの境界線をなくし、ボランティアのコミュニティをも醸成するしかけがありました。 アウトサイダーアートが教えてくれた、素人にもわかるアートの楽しみ方

mazecozeの真髄・コラム!

企画記事をつくるのにえらい時間がかかってしまうために、新しい戦略を立てました。それが「おもしろい、新しい、気づきがあるコラムで脇を固める!」というもの(笑) さまざまな境界線を超えて我が道まっしぐらな魅力的なコラムニスト(外部研究員)の方々が集結しています!
山梨に家族で移住してフレンチレストラン“テロワール愛と胃袋”を開業した石田恵海さんの「山梨移住でつくる暮らしと仕事」。3男の夢作くんを帝王切開で出産した恵海さんが体感した、ハハになること、命の奇跡、社会で命を育むということについて書いた「出産から分断を包み込む」反響を呼びました。
コラムスタートから1年を迎えたアナログゲームマスターあだち先生の「アナログゲーム大百科」。 今年はあだち先生のお子さんのミニアナログゲームマスターも登場! 毎回先生の暮らしの周りの話題ととっておきのアナログゲームを紹介してくれる人気コラムです^^
新連載、ぐろさんの「まぜこぜだよ 人生は」。歯学博士で、筋ジストロフィーで、お笑いコンビ「エログロナンセンス」のネタ担当で、ユニバーサルデザインの専門家で、お酒をこよなく愛するぐろさん。ジャンルの異なる肩書きが混在する、奇跡のマゼコゼストの歯切れの良い文章にファンになる人続出です。
川崎知子さんが書く「夫と子供を連れてオランダ移住!元教員のチャレンジ日記」。イエナプランという教育方法に出会って人生が変わり、家族を巻き込んでオランダに移住した川島さんの行動力! 連載数はまだ2回ですが、コラムニストの間でも「早く次読みたい」との声が続出。
時短研究家でもある保手濱の「保手濱歌織の時短道」。「時短作業は今ここに集中するための練習」なる名言が生まれました。
ひらばるのコラム「ダイバーシティめぐり」。HSPについて明橋大二先生に取材をしたり、ミライロ垣内さんたちと対談したり、ダイバーシティならなんでもござれな展開になっています。

2019年は、風になりたい……(笑)

こうして振り返ってみると、2018年は「ダイバーシティ」「子育て」「関係性のつくり方」がキーワードとして浮かんでくる年でした。 ・社会や人、テクノロジーの根っこには、多様性のかけあわせがありました ・子育て中のハハとして、未来の人材を育む挑戦をする人たちに心惹かれました ・「人やモノとの新しい関係性を構築する」ことで突破できることがたくさんあると気づきました メディアを運営しながら得た気づきをもとに、2019年は「多様なかけ合わせから生まれる知恵で新しい価値を作る実験の場」としての取り組みもスタートしていきます。 まず、ソーシャルデザイン。いくつかのソーシャルなプロダクトをあたため中です。食べられる◯◯とか場が活性化する◯◯◯とか! 企業とのコラボレーション事業も増えます。プランニング、コーディネーション、ファシリテーションで関わりながら、企業活動を基盤にした社会を良くする価値を生み出していきます。 超強力な先生のもと、mazecoze研究所のワークショップも学びながら開発中です! 保手濱もひらばるも、それぞれの屋号に偶然にも「風」がつくのですが、来年は、地に足をつけて風になる1年になればいいなぁーと、思っています。 それではみなさま、今年も大変お世話になりました。 2019年もどうぞよろしくお願いいたします! mazecoze研究所 保手濱歌織 ひらばるれな
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