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もしも3メートルの巨人が突然殴りかかってきたら?高祖常子さんによる「たたかない・どならない子育て」

mazecoze研究所 │ 2016.03.18

講座を受けたその日のうちに息子の態度が緩和!

まぜ研保手濱です。マゼコゼストとして取材させていただいた、子育て情報誌『miku』編集長の高祖常子さん(コチラの記事です)。先日、私の住んでいる中央区までお越しいただき、「たたかない・どならない子育て」講座を開催しました!近隣のパパママ向けに開催するつもりだったのですが、はるばる埼玉県や神奈川県からもご参加いただき、高祖さんの人気ぶりを改めて実感。 今月で1歳になる下の子が生まれてからというもの、何かにつけて面倒なことを言ってくるようになったうちの息子(現在6歳)。こちらからどこかに誘っても「行きたくない」。出かけないでいると「どこにも連れてってくれない」と泣く。何か言うとすぐ泣いてダダをこねる…。 最終的には私がブチ切れて決裂、という負の連鎖を繰り返していた我が家。 しかし、この講座を受けたその日、高祖さんから教えられた方法を試してみると、本当にその日のうちに、一気に言うことを聞いてくれるようになったんです! 子どもって不思議。ちょっと言い方を変えただけで、やることは変わらないのに、すんなりとわかってくれるんです。その方向性がわかって本当に本当に感動しました。 そして、私のまわりにもここのところキレまくり怒鳴りまくりのママ友がたくさんいたので、思い切って高祖さんに中央区までお越しいただくようお願いしたというわけです。
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こちらが子育ての魔術師、高祖さん。

子育て先進国のスウェーデンも、以前は9割の家庭で子どもが叩かれていた

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皆さん真剣なまなざし。
まずは4〜5人のグループに分かれて自己紹介からスタート。自分の子どものいいところや、子どもと普段何をして遊ぶかなどを発表し合います。初対面のメンバーでも、自分の子どものかわいいところや遊んでいる姿を思い出しながら話す参加者の表情は、自然とほんわかした笑顔に。「子育て」って初対面の親同士でもすぐに仲良くなれる、魔法の共通語なんですね。 ところで、叩かれたり怒鳴られたりすることは、子どもにとってどういうことなのでしょうか?あなたは、もしあなたの大好きな人が殴られているのを見たらどう思うでしょうか。もし突然3メートルの巨人から殴られたらどう感じるでしょうか。子どもが大人から暴力を振るわれることを自分に置き換えて考えてみます。子どものかわいいイメージをした後にこの話を聞くと身につまされますね。 取材で北欧を訪れたことがあるという高祖さん、今や子育て先進国となったスウェーデンも70年代までは体罰が普通に行われていたという話も教えてくれました。家庭内暴力が法律で禁止されて以来、国を挙げてのキャンペーンにより、数十年かけて激減したそうです。努力と工夫次第で状況は変えられることを示唆してくれました。

自ら答えを導き出すお手伝いをしてくれる、これぞ高祖マジック

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自分が子どもだったらどう思うか、想像して書き出していく
お話の後はいよいよワークへ。まずは高祖さんから、子育て家庭のあるあるシチュエーションが提示されます。「朝から子どもがゴロゴロノロノロ、出かける時間が迫っているのになかなか支度が進まず、つい怒鳴ってしまう…」。どこの家も同じなのか、あちこちから「わかるー」「うちも毎日こう」という声。 そして、ここからがこの講座のすごいところ。グループごとに、このケースを色々な立場や視点から見つめてみると……なんと、親として本当はどうすればよかったのかが、自然に導き出されていたのです!人から答えを教えてもらうのではなく、もともと自分の中にあったものを見つけ出す。自分で考え、自分で納得して終えることができる、手品のような講座でした。
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高祖さんの優しい導きで、つい笑顔に。
しかし、すでに取材で一度聴講し、あれほど感銘を受けた講座だというのに、保手濱、内容を結構忘れてる…(笑)。人間ってほんとうに忘れていく生き物ですよね。そう、最近はまた怒鳴ったりしていました…。そして再び受講しても、また感動。高祖さんも 「まあ日々の子育ての中で、怒鳴らないのは難しいですよね。余裕があるときに、この講座で感じたことの一部でも心に留めておいてくれたら。皆さん忘れてしまうみたいで、よく1年に1回講座開いてくださいって言われるんですよ(笑)」とおっしゃってました。よかった。 高祖さんの講座が気になる方、お近くで開催されることがあれば、ぜひ参加してみてください。また、高祖さんをお呼びして講座を開催したいという場合はこちらまで。どこまでも現場主義の方なので、企画趣旨によってはご快諾いただける可能性、高いですよ! お問い合わせはmiku@kosodate.co.jpまで
プロフィール:高祖 常子(こうそ ときこ)さん 東京都生まれ。短大卒業後、(株)リクルートで就職情報誌、転職情報誌の編集に携わる。『リクルート進学ブック』の副編集長を務めた後、出産を機に退職。フリーのエディター&ライターとして、新たな働き方を模索しながら2男1女を育てる。夫ともに(株)ブライト・ウェイ設立後、2005年3月よりフリーマガジン『miku』編集長に就任。現在、『miku』の発行と平行して、児童虐待防止全国ネットワーク「オレンジリボン」、タイガーマスク基金、ファザーリング・ジャパン(いずれもNPO法人)などで理事を務めるほか、ポジティブ子育てや夫の育児参加、夫婦のパートナーシップ、ワークライフバランスなど、幅広いテーマで講演やセミナー、執筆活動も行っている。 >株式会社ブライト・ウェイのホームページはこちら
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