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第1回 働くために保育園を作った! 5児の母・菊地 加奈子さんの公私混同<前編>

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自分のために頑張ったことが世の中のためにもなったらすごく幸せだと思うんです

特定社会保険労務士 菊地加奈子事務所
株式会社 フェアリーランド 代表

菊地 加奈子さん

これぞ理想の公私混同 働くママの夢を叶える新しいことだらけの保育園

1男4女、なんと5人の子どものお母さん。それなのに、50社ものクライアントを抱える社会保険労務士(以下、社労士)として活躍し、2013年には保育園を開設。経営者としての顔も持つようになった菊地加奈子さん。もう、誰が見ても、まごうことなき“スーパー・ワーキングマザー”です。
でもね、菊地さんの活躍を支えているもの、彼女がスーパーにハイパーに働ける理由こそが、実はmazecoze、つまり、彼女流の「公私混同」にあるんです。さっそくお話をうかがってきたので、菊地さんのmazecozeぶりをレポートしてみましょう。

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「初めまして」をしたのは、菊地さんの経営する保育園“育みの家・フェアリーランド”にて。
駅から徒歩1分という好立地にある園内には、ちびっ子がわさわさ。この子たちの中には、実は、スタッフのお子さんたちいるのだそうです。もちろん、菊地さんのお子さんたち(第4子、第5子)の姿も。元気いいぞー。

出産などでいったん離職したために、再就職先を探すのに苦労していた人もいるフェアリーランドの保育スタッフ。彼女たちは菊地さんと出会ったことで、「ママをしながらママの経験を生かして働く」という、幼子のママにとって願ってもいないワークスタイルを実現することができたのだそうです。

「母親だから何かをあきらめる」をあたりまえにしたくない

「お子さんが熱を出しました。すぐにお迎えに来てください」
保育園からのこんな電話に、泣かされた経験を持つ人は少なくないですよね。でも、フェアリーランドで働く保育士さんたちには、「職場に子どもがいるから、何かあってもすぐに対応できる」という安心感があります。そして、そんな環境を提供している菊地さん自身も、突然の呼び出しをうけてもへっちゃら。なぜなら、彼女の社労士事務所もこの園内に併設されているからなんです。

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1つの場所で2つの組織の仕事が同時にこなせちゃう。ついでに子どもの様子も見られる。うん、働く母親にとっては理想的すぎるくらい理想的な労働環境です。社労士の仕事だけでも十分に忙しい菊地さんが、あえて保育園を経営するようになった理由は、そこにありました。
きっと、日本中を探しても、社労士事務所が併設されている保育園なんてそうは見つからないはず。けれど、「母として子どもたちと向き合いながらも、クライアントさんから寄せられる信頼にもしっかり応えたい」という菊地さんの願いを叶えるには、この形がベストだったのです。

「自分のニーズありきで創ったワークスタイルですから、相当な“公私混同”ですよね(笑)」
育児中、働き方に制約が生まれるのは、時間や物理的な無理が生じるから。ならば、制約を取り払う方法を考えてしくみ化すればいい。菊地さんの発想はシンプルで、いい意味で自分本位です。
「日本には、母親なのにあれもこれも夢を叶えるのはワガママといった意見がまだ根強く残っていますが、いつまでもトレードオフの考え方に縛られていては、“幸せな働き方”の実現のなんてできないですよね。しくみを作ることで思う存分働ける。その方が、『家族にも職場にも、迷惑をかけてもうしわけない』と、うつむきながら働くよりずっといいじゃないですか」

自身の子どもの発熱問題や通勤の煩わしさを解決したかったのは、もちろん、ひとつの大きな動機。でも、菊地さんは、社労士として働く現場でも「子どものいる女性に、どう働いてもらえばいいかわからない」といった経営者の悩みを耳にし、一方で、母になった多くの女性たちが、有能なのに働き続けることをあきらめてしまう状況にも直面していました。つまり、彼女の公私混同は、決して自分のためだけのものではなかったのです。

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自分やスタッフの経験から、「就労条件不問」としたフェアリーランドの存在は、子どもの預け先がないために就職活動ができなかった専業主婦や、保活がうまくいかず育休復帰に不安を抱いている母親など、近隣のたくさんの育児世帯を助ける存在になりました。そして、この園で聞かれる保護者たちのさまざまな声は、さらに社労士としての菊地さんの仕事にも反映され、彼女のクライアント企業などでより多く女性たち、育児中の共働き夫婦などを助けているのです。

>>後編を読む

(撮影:荒木 理臣 取材・文:阿部 志穂)


プロフィール:菊地 加奈子(きくち かなこ)さん
神奈川県生まれ。大学卒業後、総合商社の子会社から大手銀行の教育研修機関を経て、出産を機に退職。3人の女児を授かった6年半の専業主婦期間中に社会保険労務士資格を取得し、合格直後の2010年、個人事務所を開業。「ワークライフバランス支援」を得意とし、顧問先企業で就業規則や賃金規定の作成・見直し、人事制度考案など幅広い業務を行う中で、企業側には女性活用プランニングの提案、働く女性側には両立支援なども提供する。2013年「育みの家 フェアリーランド」を開園し、自らの職住近接も実現。2014年夏に第5子を出産し、1男4女の母になった。
>特定社会保険労務士 菊池加奈子事務所のホームページはこちら

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