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【前編】なめらかな触り心地は上質さの証。亀の子束子の『棕櫚(しゅろ)たわし 極〆(きわめ)』

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パームやしを材料とした亀の子束子1号

今月のヒット商品「亀の子束子西尾商店 『棕櫚(しゅろ)たわし 極〆(きわめ)』」

作り手:亀の子束子西尾商店の皆さん
前回お話をうかがった、すり鉢屋(ヤマセ製陶所)すり鉢職人 杉江匡さんご推薦の逸品が亀の子束子西尾商店さんの棕櫚たわし。100年を超えて愛され続けるたわしの元祖メーカーで、職人さんに愛されるたわしの歴史と使い心地の秘密について、マーケティング部長の鈴木さんと広報部課長の石井さんに教えていただきました。

皆さん、最近台所仕事でたわし使ってますか?

今回の取材者手塚は、正直キッチンにたわし、置いていません。毎日の料理には剥げやすいテフロン加工のフライパンを中心に使っていることもあり、たわしのお手入れ方法がよくわからないのも、遠ざかっている原因のひとつでした。加えて、たわしは手で持つとイガイガと痛い、使っているうちに毛が抜け落ちてくるというイメージも持っていました。

しかし、すり鉢職人さんが愛用を続けている素晴らしいたわしが「亀の子たわし」とのこと。「亀の子たわし」を製造・販売している亀の子束子西尾商店さんの本社にお邪魔してきました!
(以下敬称略)

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たわしのサンプルや素材を片手にお話を聞かせてくださったマーケティング部長の鈴木さん(左)と広報部課長の石井さん(右)。

たわしの概念をくつがえされるなめらかさ! 素材によってどう違う?

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これが今回のヒット商品「棕櫚(しゅろ)たわし 極〆(きわめ)」!

手塚 今日は取材をお受けいただきありがとうございます。目の前にたわしを何種類か置いていただいたんですが、触ってもいいでしょうか?
……おお! 私の知っているたわしと、なんだか少し違うみたいです。なめらか! まるで少し硬い毛のペットをなでているようななめらかな触り心地ですね。

鈴木 そうですね、今回ご推薦いただいたたわしは棕櫚(しゅろ)という素材を使っているんですが、パームやしやサイザル麻という素材もあります。3つそれぞれに個性があり、硬さも違います。触り比べてみてください。

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触ってみると素材の違いがはっきりわかる、3種類のたわし。

手塚 表面がなめらかなのはどれも同じですが、確かに硬さが違いますね。

鈴木 その硬さの違い、コシの違いで用途が分かれてくると思います。お好みではありますが、パームやしが1番固めなので繊維がペタッと寝にくく、汚れを掻きだしたり、擦り取るのに便利です。ざるを洗ったりするのに適しているといえますね。

手塚 なるほど。次に硬いのは?

鈴木 棕櫚ですね。強すぎない強度と柔軟性を兼ね備えているので、プロの料理人の方がまな板を洗ったり、土付きの野菜を洗ったりするのに使っていただいているようです。特に、木のまな板は包丁で細かいキズがつくものですから、コシのある棕櫚たわしで、新しい傷をつけずに今ある傷に入り込んで汚れを取り除くことができます。
野菜は、皮付近に1番風味や栄養があると言われるものが多いので、汚れをしっかりと落としながら風味を守れますよ。

石井 私も家で根菜を料理するときには、棕櫚たわしで泥だけを落とし、皮は剥かないことが多いですよ。新ごぼうなどは、皮のままいただくと香りが立っておいしいんです!

手塚 そうなんですか! ごぼうってなんとなく皮をこそげ落とすのが当たり前だと思っていました。では、サイザル麻は?

鈴木 水を含むとペタッと軟らかくなるのが特徴です。硬いたわしは先端の「点」で洗いますが、こちらは繊維全体の「面」で洗えるんですよ。

手塚 じゃあ、スポンジに近いような洗い方ができるということですね。

鈴木 そうですね。テフロン加工などはスポンジでもいいですが、サイザル麻でそっと洗ってもいいと思います。
でも、今お話しした用途はこちらで「これ! 」と決めた用途があるわけではないんです。あくまでもお客さまが、この洗い方にはこれを使おう、と思ってお買い上げいただけばいいことで、私たちが勝手に決めつけるものではないと考えています。

手塚 あくまでも素材の特徴を伝える一例っていうことですか?

鈴木 そうです。どう使っていただいてもご自由なんです。同じ素材でも、サイズによって実際に感じる硬さは違います。比べてみてください。

手塚 あ!同じ棕櫚たわしでも、小さいサイズと大きなものでは硬さが違って感じますね!

鈴木 はい。やはりサイズが違えば、繊維の長さも違う。だからしなりも違うんです。できれば実際に手にとっていただいて、ご自身の1番使いやすいシーンをイメージしていただければと思いますね。

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同じ素材のたわしでもサイズによって使い心地は違うそう。

1世紀を超える歴史の棕櫚たわしが変わらない理由

手塚 今回推薦していただいた逸品は棕櫚たわしなんですが、棕櫚は亀の子束子さんにとってどういう素材なんでしょうか?

鈴木 棕櫚たわしは、約100年前に西尾商店の創業者・西尾正左衛門のアイディアで亀の子たわしを作った当時から変わらない素材です。
西尾正左衛門は当初棕櫚の素材で出入り口に置く靴拭きマットを作りました。しかしマットに不備が発生して返品されてしまう中で、正左衛門の妻がマットの部材である棕櫚製の長い棒を折り曲げ、障子のさんを洗っているのを見て、正左衛門が棕櫚たわしを発案したんです。

手塚 主婦の知恵が商品化につながったんですね! 当時から棕櫚たわしがなにか変わったところはありますか?

鈴木 それはありません。サイズの大小以外は、同じ製法と素材で作り続けています。長くご愛用いただいているお客さまがいるんですから、こちらは簡単には変えられません。いつお求めになっても同じものをご提供できるからこそ、ご自由にお使いいただけると考えて作り続けています。

手塚 100年変わらないたわしが手に入るってすごいことですね……。

鈴木 棕櫚の原料は長いものですが、繊維の端と中心で硬さが違うんですよ。だから、中心部の少し軟らかめなところをたわしの中心に使います。端の硬めな部分は、たわしの角を使って洗いを繰り返しても型崩れしにくいように、たわしの端に使用しているんです。

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中央の素材が棕櫚(しゅろ)。長さがあり、使用部分によって硬さが違う。

手塚 もしかして、その選別や繊維のまとめはすべて手作業ですか?

鈴木 はい、手作業です。それに一つひとつが天然素材ですから、たわしを縄でまとめて締めるのも手作業です。ひとつにまとめた素材の特徴を見極めて最適な力で締めることで、抜けが少なく使いやすいたわしができますよ。

手塚 ということは、今もほとんど手作業で作ってるんですか!

鈴木 そうなんです。ひとつとして同じものがない天然素材を使って同じような品質のたわしに仕上げるには、職人の力が大切です。

<商品DATA>
亀の子束子西尾商店

>>次回は亀の子たわしの意外な使い方と驚きの仕上げ工程、そしてお勧めヒット商品をご紹介いただきます!
後編はコチラ
(撮影・荒木 理臣 取材・文 手塚美幸)

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キーワード:モノ, 企業
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