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クックパッド株式会社【第1回(全3回)】
キッチンで交差して。日本の食卓を支えるクックパッドのおいしくつながる働き方

平原 礼奈 │ 2016.01.20
【我が社のmaze道〜クックパッド株式会社編〜】 第1回:キッチンで交差して。日本の食卓を支えるクックパッドのおいしくつながる働き方 第2回:食欲と好奇心を刺激する「クックパッドニュース」制作秘話! 第3回:社員の暮らしをまるごと受け入れ、その人らしい働き方を後方支援!

今をときめくクックパッドに潜入!

「今日のごはん、何つくろう」と悩んだときの強い味方は?おそらく多くの人が「クックパッド!」と答えるのではないでしょうか。 料理名や食材をキーワードで検索すれば、220万を超えるあらゆるレシピに一瞬でアクセスできて、裏ワザ、トレンド、季節ものなど料理に関することなら何でもござれ。言わずと知れた日本最大のレシピ投稿&検索サイトです。 このサービスを運営するのが、人気と注目度ともにうなぎ登りのクックパッド株式会社さん。私、ひらばるもライターとして関わっていることから、打合せで訪れる度に垣間見る素敵なあれこれが気になって仕方ありませんでした。 maze研メンバーにその話をすると「ぜひ見に行きたい!」ということで、大人の社会科見学第二弾はクックパッドさんにうかがってきました。

でかっ。会社の顔はキッチン!

おしゃれな街、恵比寿のおしゃれな建物、恵比寿ガーデンプレイス12F。そこにクックパッド本社はあります。受付からすぐの広々とした空間に入ると、巨大なキッチンがどーん!シンクと3口IHクッキングヒーター、グリルのセットが4箇所に設置され、作業スペ ースも広々。20人が一斉に調理をはじめてもぜんぜん問題のない広さです。
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一体感あるキッチンとラウンジ!
我々が足を踏み入れた11時には、すでに多くの人たちが冷蔵庫をごそごそ、お鍋をコトコトとやっているではありませんか。
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和気あいあいと料理する社員さん
一方で、キッチン横のテーブルやカウンターで、集中してデスクワークしている人の姿も。実はここにいるみ~んな、仕事中のクックパッドの社員さんなのです。
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生ハムの足の前で仕事に熱中する社員さん

クックパッド的シェアキッチン力!

maze研メンバーが興味津々にキッチンに居座っていると、広報の鈴木さん、「クックパッドニュース」編集部の小菅さんと金さんの、笑顔が素敵な女性3名が登場! 余談ですが、クックパッドさんには美女と男前が多いということをラウンジにて確認しました。食べることを大事にしている人は、肌ツヤや表情までも豊かになるのかもしれませんね。
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カウンターで。左から鈴木さん、小菅さん、金さん
まずは、クックパッドで働くときになくてはならない存在だという「Shared Kitchen&Lounge」について聞きました。
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Shared Kitchen&Lounge。念のため、会社です!
「普段はいつでも社員に解放され、料理の試作や開発、ランチづくりなどに活用されています。“キッチンオリエン”というものもあって、入社したばかりの社員は、他部署の人とキッチンに招集され、台所の使い方や道具の説明を受けます。そのままごはんを作って一緒に食べることで、自部門以外の人とも交流を深めることができるんです」と金さん。 大人が3人は入りそうな大型の冷蔵庫には、肉、野菜、魚、調味料などバラエティ豊かな食材がたっぷりと用意され、しかも、使い放題なのだそう。特に、みずみずしい野菜は、クックパッドの定期宅配サービス「産地直送便」のもの。生産者さんの手で厳選された、旬の野菜がおいしすぎると好評なのだとか。自社サービスを実際に使ってみることで、その魅力や利便性、ときには改善点などもしっかりと把握できて一石二鳥ですね。
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産地直送便の野菜。試食自由の茹で落花生も!

改めて、クックパッドってどんな会社?

食や暮らしにかかわる情報やサービスを提供するクックパッドさんは、現在20期目。レシピ検索サイトの運営で広く知られていますが、編集部が見つけた食や暮らしのトレンド情報を毎日配信する「クックパッドニュース」や、家の近くのスーパーの特売情報を見ることができる「クックパッド特売情報」、料理研究家のレシピを活用できる「クックパッド プロのレシピ」などなど、さまざまなサービスを展開しています。
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もう、前のめり状態の手塚&ひらばる

暮らすように働く人々

「料理の会社」というイメージが強いけれど、れっきとしたIT企業。とはいえ、男性エンジニアが多くて、深夜までゴリゴリ働いていたりするのかと思いきや、「提供するサービスが生活に根ざしたものなので、残業はもちろん良しとされていませんし、働く私たち自身もちゃんと生活を楽しもうという社風なんです。それに、エンジニア職の社員は料理にも人一倍のこだわりを持っていたりして おもしろいですよ。先日社内パーティーで食べた生ハムの足の骨も、ラーメンの出汁用に狙われています」と鈴木さん。 そういえば、カウンターの上には食べ尽くされた豚の足が。お店とかで見るやつです。
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会社の状況を広く把握している広報の鈴木さん
社員数は取材時250名ほどで、この2年で2倍ほどに増えたそう。顔も名前も知らない人が増えてきそうな数ですが、 「このキッチンが社員同士の絆づくりに一役買っているんです。ボジョレーヌーヴォーパーティのような季節のイベントも多いですし、金曜の夜にはここに集まってお酒を飲むクックパッドラウンジという企画もありますよ。ふらっと足を運んで、おつまみを食べて話して気分転換することもあります。キッチンを軸にして横のつながりが生まれている感じですね」と小菅さん。 お酒も飲めるのか……。

食べることは、生きることを実践

もちろん、急成長を続ける会社さんですから、みなさん非常に多忙なスケジュールで毎日働いています。 「忙しくて料理を作れない日にも、キッチンをちらっと見ると他の人が作ったお裾分け料理が置かれてあることが多くて、うれしいですね。月に数回、始業前に朝食を用意してくれる朝食会もはじまりました。3時のおやつやバナナもいつも置いてあるので、食いっぱぐれることはまずないですね」と金さん。 なんてうらやましい……。社員の食生活の豊さが仕事力の向上にもつながるという、クックパッド社の信念を感じます。
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育児中のため早めに出勤する金さんと鈴木さんにとって、朝食やおやつは強い味方!
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フリーのおやつは、社内に3箇所設置されているそう。 ドライフルーツやバナナチップスなどおしゃれ。
コミュニケーションの場、学びや業務の実証・確認の場、社員の健康づくりの場としての機能を果たすシェアキッチン。まさに仕事と暮らしがまぜこぜなその現場は、クックパッドさんの社風そのものを体現しているように感じました。そこから生み出されるサービスが、多くの人に愛されていることに深く納得です。 次回は「クックパッドニュース」と、それを作る人々の仕事と暮らしについ てじっくりとうかがいます! >>第2回を読む (撮影:木内和美 取材・文:ひらばる れな) クックパッド株式会社 クックパッド cookpad 産地直送便
研究員プロフィール:平原 礼奈

mazecoze研究所代表
手話通訳士
「ダイバーシティから生まれる価値」をテーマに企画立案からプロジェクト運営、ファシリテーション、コーディネートまで行う。
人材教育の会社で障害者雇用促進、ユニバーサルデザインなどの研修企画・講師・書籍編集に携わった後に独立。現在多様性×芸術文化・食・情報・人材開発・テクノロジーなど様々なプロジェクトに参画&推進中。

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