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第2回:変わりつつあるニッポンの評価

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日本独特の“就活システム”の説明に真剣に耳を傾ける外国人留学生たち。

衝撃のひと言「日本にはとてもがっかりしている!」

こんにちは。説法するマルチリンガル、株式会社ソーシャライズ・社長の中村拓海です。
さて、グローバル人材に特化した人材マッチングサイトを運営しているという仕事柄もあるのですが、新しい価値観や世界観をもたらしてくれる外国人留学生との出会いは、僕個人にとっても非常に大切なものです。
先日も、六本木で開催されたあるイベントで、非常にエッジの立った留学生に出会いました。
「外国人が日本になじむためには、何が重要か」というテーマでディスカッションを行ったこのイベント。さまざまな国から留学している学生たちに混じり、日本人も一緒に意見を交換しあうという、僕にとっては超ワクワクする素敵な会でした。
僕が入ったグループは、インド人、ベトナム人、シンガポール人、中国人、そして、ナイジェリア出身の“彼”という6人編成。体格のがっしりしたそのナイジェリアの“彼”は、最初の自己紹介タイムから刺激的な存在でした。
「今回のディスカッションですが、まず、テーマが日本人寄り過ぎると思います。私は、留学後、日本にとてもがっかりしているので、この国になじもうとは考えてもいないし、私の周りの留学生も同じ意見だと思います!」
うわぁ…。もう、キレッキレです。そこで僕が、「じゃぁ、なんで日本に留学したの?」と聞いた質問に、間髪入れずに彼が返してきた答えは、以下のようなものでした。

no chance, no hope, no dream !?

「(母国の)ナイジェリアでは、日本の素晴らしい話をたくさん聞いていた。けれど、留学して、実際に目の当たりにした憧れの日本は、とても退屈な国。この国の人は、とにかく“忙しそうにする”ことに忙しく、実際は何もしていない。私は、チャンスを求めて日本にきたけれど、これなら母国の方がまだ希望がある」
自分の意見をはっきり言う外国人は、僕が毎日会っている留学生の中にもたくさんいます。でも、ここまでズバッと話す人は、彼が初めてでした。
日本に来たすべての留学生が彼のように感じているわけではありません。とはいえ、ここまでハッキリと言われてしまい、僕は少なからず衝撃を受けたのでした。

愛されていることに甘えてる場合じゃない

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Worldot説明会の様子。日本で就職したい外国人留学生が大勢参加してくれます。

① アニメ、漫画、ドラマで日本を知り、その歴史や文化、街の美しさに惹かれた
② 車や家電など、高性能な日本製品から日本に対して良い印象、憧れを抱いた
③ アジアで稼げる国と言ったら、やっぱりニッポン!
外国人が日本への留学を決意する理由トップ3はだいたい上記の通りですが、留学生と話をするたびに、また、僕自身が渡航するたびに、海外での日本のイメージの良さはとても強く感じています。だからこそ、“良い日本のイメージ”を膨らませすぎて、ナイジェリアの彼のように、現実の日本に対して失望する人が現れるのかもしれないな、とも思います。
ですが、留学生同士のネットワークは強力です。今後、「行ってみたけど、日本ってそんなに良くないよ」なんてウワサが、たちどころに広まってしまったら…?

日本に魅力を感じ、日本で働きたいと自ら手を上げてくれるグローバル人材が、今はたくさんいます。国籍にこだわらず、優秀な人材をどんどん確保していかなければいけないこれからの時代、日本にとって大きなアドバンテージになることは間違いありません。
それなのに、彼らの好意の上にあぐらをかいて、せっかくの優位性をムダにしようとしているーーー日本にそんな印象を抱くことが、確かに僕にもあるのです。

イベントでは、きっぱりとしたナイジェリアくんの発言に同調し、次第に彼寄りの意見を口にする留学生も出てきました。 「もう、時間がない」———そのことを、僕は認識せざるを得ませんでした。

中村 拓海(なかむら たくみ)

1990年生まれ。株式会社Sociarise代表。
自身の経験から、外国人留学生の積極的採用・積極活用の新時代を創る事業構想を思い立ち、東京外国語大学在学中の2014年11月に起業。2015年7月にグローバル人材に特化したマッチングサービス“Worldot”をスタートさせる。日本語、英語のほか、ウルドゥー語、ヒンディー語、インドネシア語、ベトナム語の6カ国語を操るマルチリンガル。趣味は海外放浪、お菓子づくりと掃除。
ダイレクトリクルーティングサイト Worldot

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